レッスンの様子ほか

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自分の歌声-1-

自分の歌声-1-

 ご自分の声を、じっくり聴いたことがありますか?普通の生活の中では、そんな機会は滅多にないものです。最近は、カラオケで録音が出来たりしますから、それで聴く機会があるかと思います。或いは、バンド練習をなさっている方は、練習の録音をしたものを聴くことがありましょう。
 そして大抵の、慣れていない場合は、自分の声とは思えないといった印象を持つことでしょう。本当にこれ、自分の声?という素朴な感想が得られましょう。歌に限らず、お喋りでも、朗読でも、確認できます。これには原因があって、実はたいていどんな人でもあてはまるのです。
 自分の声をなんとかしたい、と思ったとき、有効なのが、録音してみることです。自分の声って、こんな声だったのかということを認識することから、どういう風に声が出たら良いかなとイメージすることが大切です。どんな風にでたら良いかなと、夢想することが大切です。もちろん、声帯や骨格が原因で、誰々のような声を出したいという希望には、限界がありますが。故にまずは冷静に、録音した自分の声を聴くことに慣れてみましょう。
 結果として、自分の発している声が、録音したそれと、同じになってくるという状態は、非常に自分らしい、良い発声が出来ている状態です。これを目指してみましょう。
 敢えてここでは、何故に自分の声が録音されると違って聴こえるのかについては、述べないでおきます。


お散歩

お散歩

 お散歩もいいはずですよ。しかしこれは、一例に過ぎません。世の中には、運動不足を自覚してもなかなかそれを解消出来ずにいる人が少なくありません。なにごとに於いても運動不足って、うまくいかないときに実感するものです。
 ボイストレーニングは、トレーニングと呼ばれるだけに、身体を使います。そもそも、身体の一部に頼った偏った疲れやすい発声ではなく、身体全体を使って楽に発声するのが目的です。そのために必要なことは、発声そのものに使うとされる身体の部位のみならず、全体に満遍なく意識が浸透するように、出来るだけ身体全体を「動かし慣れて」いて欲しいということです。
 もともと跳んだり走ったりが苦手な方もいらっしゃいましょう。この絵を描かれた方も実はそのてでした。手っ取り早く身体を動かすには、散歩はいいでしょう。という言い方をしてみました。無論、昨今では朝に夜に歩いている人を見かけますから、歩くだけでも運動と呼べるわけです。
 で、出来たら、どういう運動をしていただきたいかと言えば、第一に、全身をやわらかくしてあげるようなこと。第二に、酸素を沢山出入りさせるようなこと。よろしいですか?呼吸が大事、と言うならば、沢山の息が使えるようになると良いわけです。その為ですね。
 ここにいらしてる方で、週末にダイビングを始めたんですと言ったその週から、ものすごく声の伸びが良くなってしまった方がいらっしゃいました。泳げなかったので水泳に通い始めましたと言ったその週から、やはり息の通りが良好になった方がいらっしゃいました。なんでもいいんです。なわとびをやってごらんとしつこく勧めたら、即その効果を認めた方もいらっしゃいました。なんでもいいんです。ただ歩くから始めて、もの足りなくなって更に何かを始めたくなるかもしれません。


ごきげん先生

ごきげん先生

 さて困りました。こんなことでいいのでしょうか。という絵が出て参りましたね。この絵の通り、いつも講師が長々と喋っていたら、これはレッスン代返せっと言いたくなるような事態です。確かに、これでは困ります。勿論、ここに掲載するくらいですから、意味のあるお話です。そして、ごく稀に、この絵のようなことがあったのは事実です。
 しかし、こんなことでは困ります。が、シブイオンガクスタヂオでは、レッスンは基本的に一時間枠で行っております。まず間違ってもこの様なことは最近はないのですが、これでも、30分は残りがあるということです。時間はあります。現に、過去に30分レッスンに通ってらっしゃった方が幾人かいらっしゃいましたが、どうしてもそういった雑談の時間というのが発生するのだそうです。あ、自分だけじゃないんだと思う一方、そうした場合、60分レッスンで、良かったと思うわけです。
 では何故、雑談が発生するのでしょう。これは、簡単なことです。リラックスするためでもあるからです。現実には、生徒さんの話がこれくらいになってしまうことは、いつものことですし、極端な例で言えば、お話ばかりして帰る時間になってしまう方もいらっしゃるくらいです。
 ただやはり、雑談により、心や身体の力が抜けることは確かです。そういった楽な時間というのも、レッスンの中に含まれているんだと、了解頂いています。
 逆にそういった時間を大切にされている方もいらっしゃるほどですから、難しいことはここでは、申し上げないことにしています。無論、講師側からお喋りが過ぎるということは、極力避けています。当然のことですね。


リラックス

リラックス

 リラックス、または、力を抜く、という言い方があります。ボイストレーニングの現場で、よく聞かれる言葉だろうと思います。
 緊張を強いられる場面、例えば、おおぜいの人の前でスピーチをしなくちゃならないだとか、ライブのステージの上で歌詞を思い出せなくなってしまったり、あるいは、カラオケボックスで、うろ覚えの歌を歌う機会、など、いろいろあります。そんな時、いつも以上にのどが渇いたり、汗がでたり、声が詰まったり、声がうわずったりする経験は、誰にでもあることでしょう。或いは、ちょっと上手に歌っているところを誰かにみせたいと思って歌っている状態、などにも現れます。
 さて、そのような状態では、自分の思った以上にうまく歌えないことに驚いたり、恥ずかしくなったりするかと思います。そうです。過度の緊張は、発声に於いては、障害でしかあり得ません。ですから、発声するという場面に於いては、緊張しない、リラックスした、いわゆる力の抜けた状態が必要になります。
 また、緊張というもの、自覚がない場合があります。「歌うときはいつもこうですから」と、だいたいの方がおっしゃることでしょう。ですから、こちらにいらっしゃる時は、余計な緊張のない状態で発声するということを、体験していただきます。シブイオンガクスタヂオが、靴を脱いで、上着を脱いで、まるで個人の部屋のような様子を維持しているのは、その為でもあります。


なめらかな声

なめらかな声

 ボイストレーニングによって、何がどうなるの?という根本的な疑問があって当然だと思います。ここだけでなく、あまたあるスクールのパンフレット、広告、ホームページ等にもある通り、いろんな言い方があります。ボイス、ですから、声がどうにかなるというわけです。
 曰く、「つやのある」「伸びのある」「力強い」「きれいな」「透明な」などなど。これらは言い得ているとも言えますし、また人によっては、イメージしづらいこともありましょう。「つやのある声って、何よ?」そんな声が出ても不思議ではありません。
 この漫画の通り、「なめらかな」という表現で、しっくりする方もいれば、実は疑問符を沢山浮かべながらの方もいらっしゃいます。誰にでも一元的に伝わる言葉など、そうそうあるものではないわけです。
 ボイストレーナーたるや、それを伝え、実現し、実感して頂かなくてはなりません。なかなか難しいことです。
 そういう意味では、個人レッスンというもの、じっくりとそれぞれの皆さんに理解して頂くには最適な環境といえます。グループレッスンの模様などをテレビで紹介されているのを見る度に、思います。


必殺技

必殺技

 ボイストレーニングでは、無理のない発声によって、出している方も聴いている方も気持ちよい声を響かせてあげることを目指します。
 では、無理のない発声に対して、無理のある発声とは、一体どんなものなのでしょうか。ボイストレーナーによって無理のある発声と断じられても、「心外である」「自分は気持ちよく出している」と思われる方もいらっしゃいます。勿論、「喉が苦しい」「疲れやすい」とおっしゃる方もいます。発声には、個人の癖があります。そもそも、慣れていることならば、無理な筈もありません。自覚することも難しいです。
 だから、如何に、無理なく声が出てしまうかを、応急処置的な様々な方法で提示します。これらによって、「あれ?何か違う」「なんか変だけど声出やすい」「なんか変だけど歌いやすくなった」と思っていただきます。「なんか変」そう思って頂いて結構です。それは、自分で経験のない発声だったから、違和感があるのです。そして、そこに、無理のない発声というのがあるのです。
 今までと違う自分の発声を認識すること、そしてその差を埋めてみること。自力で埋めていくこと。ボイストレーニングはそのように進めていきます。だから、進み具合も人それぞれになります。
 さきほど、応急処置的な様々な方法と記しました。現時点では、ここには書き切れません。御容赦。
 というのも寂しいので、ひとつこぼれ話を。実はこれには、皆さんがご自分で試行錯誤した結果できた、ほぼ間違いなく汎用的な方法もあります。ここシブイオンガクスタヂオでは例えば「マツシタ」と名付けた方法があります。決してスタンダードではありませんが、体験レッスンにいらしたほぼ全員が、声の出やすさを実感されています。


同時に出来ない

同時に出来ない

「ながら」というのは、片方は手慣れたことをやるから、可能なのですね。あるいは、一方が、単純に受け身の行為であるから、可能なのですね。テレビを見ながら、ご飯を食べる。音楽を聴きながら、読書をする。などは、よくある娯楽のひとときでしょう。音楽を聴きながら、町を歩く。なども、よく見かけますね。
 しかし、能動的な行為を二つ同時にこなすことは、一般的に難しいことと言っても差し支えないことでしょう。この絵のように、ボイストレーニングに於いては、二つどころか三つも四つも気にしながらのトレーニングは普通です。これはいきなりですと難しいです。
 だから、一つ一つ、ばらばらにして、一つ意識すること。それぞれを別々に、慣れていくこと、感覚を掴むこと。そして地道に、組み合わせていくこと。重ね合わせていくこと。それに慣れること、その感覚を掴むこと。そういった道筋で進めて行きます。得意なこと不得意なことは、みなさんそれぞれ十人十色です。グループレッスンでは決して出来ない細かさを心がけています。
 勿論、実は器用な方、勘のよい方もいらっしゃいます。そんな方には、どんどん進んでいただきます。


続声はデリケート

続声はデリケート

 寝不足であったり、疲れていたり、機嫌が悪かったり、無論風邪などひいてらっしゃる場合など、この程度は、トレーナーには第一声で分かります。
 ここでは、どんな状態だといつもと違ってどうだったか、などということについて触れてみましょう。(漫画にお題に翻弄され左右されながら書いております)
 寝不足の方、たいてい、重たい目をしています。見れば分かりますね。また、いつもよりも重心が高く、上体に力が入りやすいようです。ただし、時差ボケのままいらっしゃった方が、何故か例外なく力が抜けてとても楽に歌えるのは、未だに不思議です。そもそも、時差ボケのスケジュールでいらっしゃることは稀ですが。
 疲れている方、程度に依ります。最近では、営業のお仕事でなれない靴で一日中歩き回ってくたびれた方、これは時差ボケに次ぐ好調さでした。勿論、ぐったりしているのですが、声だけは滑らか。おそらく、気負いがないからでしょう。
 機嫌の悪い方、何故かこちらからご機嫌とりをします。いえ、それは冗談として、雑談調に、不機嫌の理由を話して貰います。何故か、話すと楽になる方が多く、それが声に現れるのです。故に、よくお話をします。
 風邪の方、これは、個人レッスンでそう広くもない場所なので、風邪の伝染に気をつけながらも、程度に依りますが、軽度の場合、喉をかばう意識が働くことによってだと思いますが、何故かいつもよりも癖がとれて、声はスムーズにでることがあります。これは驚異的です。こんな時、「この状態を覚えて」と言ってみますが、だからといって、風邪をひいてばかりの方も、困りものです。風邪はひかないにこしたことはありませんね。


声はデリケート

声はデリケート

 声をいつも同じように出すというのは、とても難しいことです。例えば、簡単な歌で良いです、ご自分で16小節だけ、歌って録音してみて下さい。そして、もう一度、寸分たりとも違わないつもりで、もう一度歌って録音してみて下さい。多くの場合、聞き比べるまでもなく、まったく同じには歌うことは難しいと感じられると思います。まぁ、これは技術的な問題もあります。二度目の録音を翌日にすると、さらに良く分かると思います。
 発声は、体調、気分にかなり左右されます。先ほどの例で言えば、二度続けて歌っても、二回目は、一回目と同じように歌わなくちゃという緊張感を伴います。これで変わってしまいます。翌日に歌うともなると、寝不足あるいはその逆、または気分の悪い夜を過ごしてしまったり、同様にその逆など、同じコンディションというのは、ほとんどあり得ないのです。
 しかし、歌手を職業とするともなると、そんなことは許されません。CDのあの声が聴きたいと思って集まったお客さんに、同じ声を届けなくてはならないのが基本です。無論、生演奏の良さはそこにあるわけではありませんが。
 となると、どんな時にも、自分の発声をコントロールする技術が必須となるわけです。この為には、日頃から自分のことを知っていなくてはなりません。表には出さないけれど、実は不機嫌な自分がいたりしませんか?元気なつもりでも疲れている自分がいたりしませんか?
 自分の状態を客観的に捉えることが必要になります。長じて、自分の体調を管理するようにもなれば、ボイストレーニングも、発声だけを変えるものではないことがおわかりかと思います。


深い声を出すの巻

深い声を出すの巻

 お腹の底から声を出す。これは、意識的にやってみて出来なかった方にとっては、想像もつかない行為です。(つまり、かく言う私がそうだったということです)
 しかし、言葉だけでは、理論だけでは、なかなか理解できません。だから、とにかく、「これがあなたのお腹からでた声です」ということを示します。勘の良い方、最初から出る方、には再確認をして頂きます。はじめに述べたように、ほぼ未体験という方には、さまざまな手段を講じて、とにかく出していただきます。これは、もう、人によってさまざまです。まさに、一筋縄ではいきません。いろいろな確認の仕方がありますが、人によっては、ちょっとここで文字にすることが難しい方法もあります。
 そして、その出方、出ている状態を、覚えていただくところから、はじめます。これがイメージできないと、前へ進みがたいからです。
 初めての方は、「こんな声が自分の身体からでてくるのか」と驚くほど、普段のお喋りとは違って感じますから、これを繰り返し覚えて頂かなくてはなりません。「こんな声で歌えるわけがない」とお思いの方もいらっしゃいます。かく言う私がそうでした。


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