息混ぜて喋ってみようかたい声届かぬ声に厚みが出ます

息混ぜて喋ってみようかたい声届かぬ声に厚みが出ます

 


喉を開く、と簡単に言葉にしますが、この行為自体は簡単です。うーんと唸る、りきむ、という状態が喉を随分閉じた状態で発声している状態です。それを緩めたとき、自ずと喉は開きます。また、喉が開いたら、ごく自然に息が漏れることでしょう。

緊張してうわずった声、萎縮した細い声、というものを想像してみて下さい。この言い方は、わざとそういう具合に出そうとしたわけではなく、本当は相手に届かせようあるいは届かせなくちゃならない状況下での、表現です。にもかかわらず、届かない、届きにくいという状態を表しています。そしてそれはその場にそぐわない、あまり良い声とは評されないものです。これを何とかしたいとお思いの方は、意外に多いものです。私もそうでした。大きな声を出そうとすると、逆にかたくて全然通らない声になってしまいます。この克服は結局、やり方を覚えることは勿論のこと、それ以上に、自信を持ったおおらかな気持ちで発声する心の余裕を持つこと。でしたから、一朝一夕というわけにはいかないのが普通だと思います。

あくびを噛み殺す、という表現があります。文字通りに、あくびなんか不謹慎だから慎まなければならない場所では、みなさん当たり前に行っている行為です。あの、あくびを心おきなく出来る環境での自分の声の出方を思い出して下さい。息、混ざっていることでしょう。恥ずかしいくらい、通る音を出していることでしょう。是非いろいろな状況でお試しを。大事なことは、身体にやらせてあげて、それを自覚することです。


トップページにここ何ヶ月か、日常的にやれるボイストレーニング観点の練習について、ツイッターを利用して七五調で連ねて参りました。もちろん、中には何のことかも分からないものがあったことでしょう。しばらく、その解説の記事を書いて参ります。