こういった場所には、せいぜい手前味噌ないいことばかり書いておくものではある。
しかしもちろん、百パーセントいつでも喜ばれるようなお仕事が出来ているわけもないのである。
体験レッスンのあとには今年は一切漏れなく、現在の癖、改善の可能性、その方向と今後ひとりでやってみるべきことをメールに書き連ねている(だから時間がないのである)ものの、それにご返信がない場合も多々ある。
その場合、その人にとっては決して望ましくないレッスンだったのだろうと判断と反省をする。相性もあろうし、私が得意でないタイプの楽曲をお持ちになった時には、私も進め方がたどたどしくなることは、今年も幾度もあった。勿論、そんな時は本質にしぼって話を進めるけれども、もっと瑣末なことをどうにかしたいとお考えの上でいらっしゃる方々だってあろうから、それはもう仕方のないことと思うことにしているけれども。
人間だし。完璧はあり得ない。そもそも私のキャリアに完璧は求められていない。という言い訳は、もちろんほかの面でもあらわれる。
たとえば先日行った内部イベントでも、未入会の方々も体験レッスンを受けた方はどうぞという形にしておいたのは、機会均等ただし早い者勝ちの絶対ルールに対して、例外を作るためだった。
この土曜日日曜日にも、お申し込みがあとを絶たず、また頭を悩ませる数
になっている。
今の今だけは例外を作っていかないと、優先順位がつけられないほどの数
になってしまった。
そもそも数
を相手に対象にしてこなかったので、これは他人が思うよりもずっと精神的に重たいのである。
ご商売なんだからめでたい限りではないですか?
という生徒さんの何気ない悪気のない声にすら苛立ちを覚えるのは、じゃあな何かい?数
をこなすために決まりきったことをやるだけの時間にしてもいいのかい?ひとりひとりに対して言葉を選び、やり方を選び、時間外労務の譜面作りも曲作りも厭わずやって来た姿勢が変わってもいいのかい?ほか行ってみればわかるよ、シブイオンガクスタヂオがどれだけ賢くなくて非合理的なご商売をしているかが。と、瞬時にまくしたてられるからである。
五月以降、日時指定で時間を買い取っていただく形を提供する予定である。これが、一番機会均等ただし早い者勝ちになるからである。
また本当のことをいえば、シブイは私の個人事業なので、客観的には請けるお仕事の優先順位をつけるのは簡単であるが、残念なことに馬鹿正直である。
シブイの存続に図らずも加担してくださった会員のみなさんの入会日という絶対の順番を覆すことは不可能である。
もちろん、例外は昔から厳然とあるけれども、それをわざわざ書くほどのおバカさんではないので、こんな文章を読むほどに興味が湧くようなおバカさんは、ご推察の上実践してみるのも面白い。こっちも人間なんだということがはっきり分かるから、面白いではないか。ただし現在のところ、メール返信に関する優先順位ははっきりしているので、返事がないと怒らないでくださいませ。
昔、完全出来高時給 の雇われの頃は1日8人は最低限当たり前だったけれども、歳をとった今、8人は限界の数
。この月曜日も、8人。
しかも毎日はもう、無理。なの。ごめんねお待たせ。
それから、こういったバカ記事の大半が私石村吹雪のものであり、水道橋講師の春奈鈴のものではないので、記事の署名にはくれぐれもご注意ください。混同されてお申し込みされるケースは案外、後を絶たないようです。