続声はデリケート

続声はデリケート

寝不足であったり、疲れていたり、機嫌が悪かったり、無論風邪などひいてらっしゃる場合など、この程度は、トレーナーには第一声で分かります。

ここでは、どんな状態だといつもと違ってどうだったか、などということについて触れてみましょう。(漫画にお題に翻弄され左右されながら書いております)

寝不足の方、たいてい、重たい目をしています。見れば分かりますね。また、いつもよりも重心が高く、上体に力が入りやすいようです。ただし、時差ボケのま まいらっしゃった方が、何故か例外なく力が抜けてとても楽に歌えるのは、未だに不思議です。そもそも、時差ボケのスケジュールでいらっしゃることは稀です が。

疲れている方、程度に依ります。最近では、営業のお仕事でなれない靴で一日中歩き回ってくたびれた方、これは時差ボケに次ぐ好調さでした。勿論、ぐったりしているのですが、声だけは滑らか。おそらく、気負いがないからでしょう。

機嫌の悪い方、何故かこちらからご機嫌とりをします。いえ、それは冗談として、雑談調に、不機嫌の理由を話して貰います。何故か、話すと楽になる方が多く、それが声に現れるのです。故に、よくお話をします。

風邪の方、これは、個人レッスンでそう広くもない場所なので、風邪の伝染に気をつけながらも、程度に依りますが、軽度の場合、喉をかばう意識が働くことに よってだと思いますが、何故かいつもよりも癖がとれて、声はスムーズにでることがあります。これは驚異的です。こんな時、「この状態を覚えて」と言ってみ ますが、だからといって、風邪をひいてばかりの方も、困りものです。風邪はひかないにこしたことはありませんね。