節まわし癖

変わり種のお話。

保育士系の養成学校に通う上で、音痴だから、と言ってやって来た方がある。

なるほど幼稚園とか小学校では当たり前に先生がオルガン弾いて歌っていたっけ。そういう難題を抱えるケースもあろう。


歌っていただくと、音域は確かに低めだが、音痴ではあり得ない。よくある、家族にそうずっと言われたから、というパターンだ。

いやそれどころか、童謡なのに妙に艶である。どれくらい魅力的かと言えば、もう五六年後、お子さん大きくなったら、僕といっしょにうたわないか?と誘ったほどだ。

そもそもこんな風に歌えるのに音痴だと思い込んで育ったバックグラウンドに特徴的大問題があるのだが、それがゆえにこんなところに書けないのが残念。

ただやはり、歌苦手意識生活で過ごしたせいで発声は基本がなく、不安定。

しかも、無自覚ながらこの癖は学校という世界ではユニーク過ぎて受け入れられないことは必定で、最近やはり先生に指摘されたとのこと。通例、この癖を除去さえすれば、響きも保ちも伸びも発音もよくなるのは明白。

しかし私としては、それによってこの癖を失わせるのがもったいない。


悩んだ末、模範的発声と無自覚な癖の両面を活かす方法を考えた。一般例には当てはまらないが、B型気質顕著な性格をも利用して、なんとかしようと考えている。