ギターを教える

 どうしてそんなことになったのかといえば、発声のお教室ですから、特にギターを弾くことなんてなかったとか、さわる程度でしかなかったとか、そういう方ばかりが集うので、独立前後含めても幸い、自分より弾ける人は現れないという事実に基づきます。

そして、実際どんな人に教えて来たかと言えば、弾きながら歌えるようになりたいという人たちでした。まあ、自然な流れでしょう。

先日も、もう七十歳が見えてきたというおじさまが、

その弾き方がやってみたい

とおっしゃるので、快くビデオ撮影をして、家でじっくり練習、なんてことを試みました。

ところが、ばっちり映っている私の手癖、なかなかわかり辛いということで、改めてその映像を見ながら譜面を書いてあげる、という運びになりました。書いてみると、案外シンプルなんですね。

あーこれなら、弾けるようになるかも

という言葉にひと安堵です。この方はひとつやると決めたら、寝食その他いろいろを完全に忘れるほど没頭するタイプです。すぐに出来るようになってしまうでしょう。