あまりうたわないコースには思い入れがある

現在この、月半ばに入る前の時点で、今月中および来月の体験レッスンの受付を中止中です。

 

そのため、お申し込みいただいても、今月の最終週まで来月のことは不明なため、その辺りで改めてご案内しますという旨を、皆さんおひとりおひとりに伝えています。

 

 

正直、空いた枠が見当たりません。

それでも、せっかくこんな零細教室へお申し込みいただいたのですから、最大限、体験レッスンを請けられるよう調整をさせていただくつもりでいます。もうごめんなさいを言う準備をしておかねばならないかも知れません。

 

それはそれで仕方がないとも言えるのですが、あまりうたわないコースを選択希望された例えば30代男性(申し込みフォームに選択肢があります)からのお問い合わせには、何故か、早くなんとか、ご自身の密かに抱えた悩みから解放させてあげたい、あるいは何かしらきっかけを早く作ってあげたいという気持ちになってしまいます。

 

 

うたわないコース。これ、どうしてそんなものが存在し、案外必要とされているのかが分からない方も実は多いです。シブイ水道橋の講師も本音では首を傾げています。

 

それは、ご自身に声に関して絶望的に困った事態に陥った経験がないからだと思います。それはひとつ、幸運なことだと思うのです。気持ちが分からないというのは、致し方ないことです。私も、ピアノの音と同じ高さの音が出せない人の気持ちには、未だに同化できませんし。

 

で、あまりうたわないコースご希望の方への返信の際、思い余って私は、滑舌が悪いと自覚されたならこれを注意してください。と同時に、声をはっきり聞かせるためにこれをやってみていてくださいと。当然のことながらお代もいただかない前からどんどん書いていたのです。しかも、長文の書きにくいiPhoneで。ということに気がつきました。

 

何やってんだろう。

自己主張の苦手な私はそれ故に歌を歌うことを選びました。しかし歌にすることの叶わない内容の場合は、自分のやってることをただそのまま記すばかりです。まったくのお人よしですな。しかし、かつての私と同じような悩みを持つ方々への思い入れは、このような形で現れているようです。言いたいことが、伝わらない。だから、諦める。そして、独りになる。それはちょっともったいなかったなと、振り返ると思うのです。

 

 

ところで、こちら飯田橋教室はこんな場所です。(記録によると、シブイ音楽祭第五回記念大会のオープニングで上映した動画だったようです。)初めての方は百パーセント驚かれます。シブイオンガクという名前以上に奇怪な面相をしております。それでも、今年に入って体験レッスンに来られて、継続を希望される方が後を絶たないのですから、不思議なものです。みなさん結構、おかしなものが好きですね。