なんだかもぞもぞしている

別に今、トイレに行きたいけど行けないわけではありません。

 

ここ数週間の話です。そんなに長くトイレに行かなければ、どこかおかしくなってしまうことくらい、分かっています。

 

あまりうたわないコース、を開講しています。当初の目的は、歌なんかどうでもいいから、或いは、歌うなんてとんでもないから、発声をなんとかしたい、というニーズがあまりにも多い、という事実を、シブイはシブイなりの道筋で、昨年まで小松アキという講師が行っていたうたわないコースを通じて掴んできていたのからです。

 

門戸を開くほど、確かに、口を全く開けずに、独り言のように喋る方が続々といらっしゃったのです。もちろん、これでは確かに、相手に聞き返されることも多いでしょう。聞き取ってもらえなくて困ることもありましょう。というのが容易に想像できる方が、続々と。

 

こういった方々の事例に対して私自身が前向きに臨めたのは、私自身が、その要素を持っていたという事実があった、ということは何度も繰り返し述べてきました。

 

ただし私の場合は、歌がありました。歌は、自分の言いたいこと、表現したいことを、制約なく表すことができるからです。これはもう、現実逃避と言っても言い過ぎではなかったかもしれません。これが逃げ続けているだけだとしても、誰に咎められても止めることなく続けてきたので、例えば毎月私はステージで歌っています。今月も10月31日にワンマンライブという形で何時間も自分の歌を歌って聴いていただく機会があります。これはある意味、恵まれたことでしょう。ひとさまにお金を頂きながら好きなことをやっても、好きなことを言っても許されるわけですから。それによって、普段言葉にできない、あるいはしない、自分の思いを発することができるわけですから。

 

私はこの点で、全く他人に自分の気持ちや意思を伝えることなく暮らす、ということはなく、日々を連ねています。

 

それに対して上に挙げた方々は、その体験が著しく欠けているように感じられるのです。私は今ずっと、もぞもぞしています。