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2017年05月

シブイオンガクスタヂオの移転

千代田区三崎町。駅で言えば水道橋。水道橋はすなわち北側は後楽園。後楽園は野球だけじゃない。後楽園ホールもあるから、いろんな人たちが大事にしている街。とは、居着いてから気がついたことでしたが、独立した2004年の初めより13年半もの間お世話になったのが福田ビルでした。

 

あの時も、音を出しても近隣に迷惑のかからない、広さも要らないからとにかく賃料の安い物件を、と訪ね回ったものでした。

 

そもそもそんなもの、なかなかないのです。

 

当時快く貸してくださった福田さん、仲介の不動産屋さん、ありがとうございました。しかし、時代は変わりました。この13年の間に、シブイ以外のテナントはすっかり入れ替わってしまいました。ビル自体の老化は致し方がない面はありますが、環境というものは、とりまく人間の質によっても変わります。実際、金貸屋さんや刺青屋さんがいた頃の福田ビルは、どうしても暗い印象を纏っていました。

 

しかし手前味噌でしょうけれども、シブイオンガクスタヂオ水道橋に出入りするみなさんのおかげで、福田ビルの一定の清潔さは保たれていたのでした。だからこそ昨年末の段階では、まだまだお世話になるつもりでいたものです。しかしこの春、福田ビルの環境の劣悪化をみてとった私は、誰に相談もせず即座に移転を決めてしまいました。

 

楽しみにして水道橋に通っていたみなさん、ごめんなさい。思えば勝手なことをしていまいました。

 

 

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それから一ヶ月以上、私はあの14年前と同じように、福田ビルを払ったあとどこへ行くべきか、探しまわっていました。正直申し上げて、シブイ楽芸会の頃は、疲れ果てていました。なんという間の悪いことをしでかしてしまったのだろうかと、決して普段はしない後悔のような気持ちにもなりました。

 

 

13年半、千代田区三崎町でたくさんのご愛顧ありがとうございました。

 

この度、水道橋教室は六月末日をもちまして閉鎖、そして心機一転、新宿区四ッ谷へ移転いたします。水道橋教室は残すところあと一ヶ月、ということになります。

 

今後しばらくは、移転に関する写真や記事を、載せて行くことでしょう。写真は、移転先の窓からの眺めです。

シブイ楽芸会ご来場ありがとうございました

出場のみんな、せめて一人がひとりずつお客さんを呼んでくれよん。じゃないと、広い会場を持て余してしまうんだよ。それは結構みんなもさあ、萎えるもんなんだよ。

 

と、切実ながらも毒づくような姿勢で言い張り続けて来た私ですが、蓋を開けたら、随分とまあ人人人の飲み物行列トイレ行列の出来るありさま。シブイオンガクスタヂオに移籍して来た赤坂グラフィティ元マネージャーのクボフミトの采配もあってか、危惧された大赤字開催も免れました。

 

みなさん、どうもありがとうございました。

 

とっくの昔に、発表会で儲けようという意図は諦めています。でもだからこそ、出来るだけたくさんの人が、ほんのひと抱えでもよろこびを持ち帰って貰えたら、発表会とは名ばかりのエンタテインメントという大逆転劇になるわけで、いつでもそこを目指しています。実際、ありあわせのピース(歌う人も伴奏する人も含めた人材、選曲、タイミング)をいかに組み合わせるか、という面白さが、企画側にはあるわけです。ま、そんなものは、自己満足で充分ですけれども。

 

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個人的には、初めてのみなさんもたくさん参加されたし、過去の出場者のみなさんも、未出場のみなさんも会場にいましたし、決して現在時点、尻すぼみのイベントではないのだなという実感がありました。会場に配布した読み物にも記しましたとおり、こういう機会の創出は、責務とは言わずとも、今後もできるならやっとけよお前、と自分にはっぱをかけて参りたいと思います。

 

会場に来られた大勢の非会員のみなさまも、いずれ私たちと一緒に、音楽しましょう。シブイオンガクスタヂオ、その名の通り、決して万人ウケしませんから。ご安心を。(ご安心いただける方にとってよければ、それでいいのです。)

 

 

 

写真はあろうことか、昨日お昼の赤坂グラフィティの模様ではなく、次回開催の場所に昨夜潜伏して撮って来たものです。

人の間に生きるのだな

大変ご無沙汰してしまっています。石村です。何を隠そう、今週末はシブイ楽芸会です(こちらをご覧ください)

 

シブイオンガクスタヂオでは、赤坂グラフィティという、ちょっと広めのライブハウスで、発表会を重ねて来ました。十一回目になります。2006年からですから、まあまあ大雑把に言って年に一度くらいでしょうか。

 

完全個人レッスンの教室ですから、当然のこと生徒さん同士では面識も非常にうすく、普段付き合いのあるお友達になることも、おそらく稀なことでしょう。(といって、私に黙って皆さん仲良く遊んでいたりするのは十年前も今も、耳にします。ご自由にどうぞ。)

 

ところで。

 

場を作る、空気を作るのは人間です。

立派な会場にお客さんまで入って、何十人もの知らないひとの前で、歌をうたう。

 

 

みなさん、実にアーティストアンドオーディエンスプレイに長けている時代ではありますから、見た目、盛り上がっている会場って、よく見かけることでしょう。各地の発表会はもちろんのことそれこそ、内輪のバンドのお友達がたくさん集まってクリスマスパーティとかってよく聞きます。そんな難しいこと言うまでもなくとも合コンの場だって、とても盛り上がっていることでしょう。もう、見なくてもわかります。盛り上がっていることでしょう。盛り上がるのが、プレイの一環だからですけども。もちろん、それが楽しいからわざわざやるので、とてもいいことでしょう。

 

 

はたして。個人レッスンの教室の発表会。

いろいろな人が集まっています。無論プロはいません。

みなさん苦手だから通ってるんだから、どちらかって言えば上手くなんかない。当たり前です。

それでも、

 

あの人、とてもいいやつだし、うたがイイヨー。

あの人よく知らないけど、なんか歌う姿、イイヨー。

あの人何も知らないけど、声だけはイイヨー。

あの人、好みじゃないけど歌う笑顔はイイヨー。

あの人なんか、感じ悪いけど、選曲イイヨー。

あの人、いやな人だけど、声はイイヨー。

あの人いい人だけどぜんっぜん上手くもないけど、イイヨー。

 

 

これだけ挙げれば、おわかりと思います。

 

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大音量で五感をいくつか潰しながら、プレイに興じるのもいいでしょう。

でも、ただの人間のちからっていうのも、それに匹敵するのです。

 

いよいよ時代は、ライブ演奏の価値に気がつかなくなっていく時代です。youtubeを僕たちも時々苦虫を噛みつつ、利用しています。ジャスラックが躍起になるのも致し方ないところはあります。

 

だからこそ

 

生の人間が作り出すもの、ちから、空気。これを感じて欲しいのです。それが、いわゆるライブなのです。人と人が生み出すもの、人と人との間にうまれるものなのです。

 

 

初めて言及しますが、イイヨーカード、というものを第一回発表会の折に考案しました。

あからさまに盛り上がらなくてもいい今わたしは客席で、おまえのうたを聞いた。思ったより、イイヨー。と思ったら、ステージに向かってこっそり掲げる。これだけでいい。というルールです。

ステージ側からは実は、顔は見えなくとも、カードだけはよく見えるのです。今回初めて参加の方は、これがいかに心強いものか、感じられることでしょう。誰かを振り向かせる喜び、とでもいいましょうか。わるくないもんです。これ以上はさすがに野暮というもの。言及を避けます。

 

 

さあ。赤坂グラフィティでの最終回です。振り返れば、大仏面のダンサーを連れて来たなっちゃんや、アカペラやってたレイさんたちや、最後まで緊張がとれなかった木安亜鈴とか、何をやってもあんまり受けなかったアキさんとか、お友達が必ず集まっては大きな声で応援してくれていたさよさんやら、いつもこっちがひやひやだった正保さんや、立ち姿が素敵だった理代さんや、想像以上に才能を開いてくれた三條場とか呼吸するジャスミンとか、オリジナル曲にこだわったチャビンさん、懐かしい愉快な面々が浮かびます。みんなどうしているんだろうな。たまには僕を驚かせてくれよ。

 

5月14日日曜日、赤坂グラフィティ。11時半開演です。

 

今後のことは、時間が許せば本番でお話しましょう。おっとそれから当日には、新しいスタッフの発表もあるかな。みなさん、お楽しみに。

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