その顔だから、の声がある。

こんにちは。神保町教室のクボです。すっかり寒くなりましたね。

さて、最近特にあまり歌わないコースの生徒さん向けにやってて面白かったレッスンメニューをご紹介します。

 

あまり歌わないコースでは、朗読をやってもらうケースが多々あるのですが、その中でも絵本を朗読してみる、というのがなかなか好評なのです。

なぜ、あえて「絵本」なのかといいますと、まず文字数が少ない。だからまず、慌てずゆっくり、自分のいちばんいい声の状態で読むことができますね。

だけども、逆に文字情報が少ないからこそ、その文章が意味するところ、例えばキャラクターの心情や物語の展開の緩急を声で表現しなければいけません。どの声でしゃべればいちばん伝わるか、しゃべる速さや強さは?もちろん正解はありませんから、自分なりに考えてやってみるのです。

そしてもうひとつ、絵本のいいところは「絵」があるところです。そのページの色味や登場キャラクターの表情を読み取って、時には絵のキャラクターと同じ表情で声を出してみると、ちゃんとそういう声になるんですね。

たとえば、びっくり顔のクマ君が何かしゃべってるセリフを読むとするなら、、、もうおわかりですね。

 

僕自身、自分の娘にたくさん絵本の読み聞かせをしてましたが、これが案外いい練習になった経験から、レッスンに取り入れてます。

ですので、教材に使う絵本も、実際に娘に読んでいたものの中からピックアップ。特に表情豊かで楽しく読みやすいものを選んでます。

 

おもしろいのは、みなさんに読んでもらう時、はじめはなかなか緊張感があったりするのですが、物語終盤になるに向けてどんどん声がよくなっていくのです。声の出し方のコツを自然と掴んでいくんですね。

落ち着いて、自分の声のいい状態で、表情筋をしっかり使いながら、声の高低、ボリュームの大小いろいろ使いながらも自然と表現できて、やってみて非常に楽しかった、という声をいただいてます。

 

ちょうど読書の秋、ということで本屋さんや図書館に行かれる方も多いでしょうが、是非一度、絵本の朗読もお試しください!

 

画像は僕がよく教材に使ってる絵本「なべこさんとふたおくん」。娘の超お気に入り。