渋井銀三郎について

こんにちは。シブイオンガクスタヂオ代表、石村吹雪です。東京都のゆりこはご機嫌斜め。連休を楽しんでいますか?

シブイオンガクスタヂオという屋号の出典は書いていません

自分で言うのもなんですが、私はとても謙虚で良心的な人物です。それどころか、とても奥ゆかしくと言うか引っ込み思案で、思ったことをきちんとしかるべき時にしかるべき場所で主張するのも苦手なタイプです。

それは、シブイオンガクスタヂオという屋号にも表れていると思います。

しかし、個人事業主レベルとはいえ一国一城のあるじ。ハッタリ込みでも堂々と構えていたいものです。

そこで2013年ごろ担ぎ出したのが、渋井銀三郎という創業者現会長でした。渋井さんが作ったんだから、シブイオンガクスタヂオでいいじゃん。

という、裏話はさておき。

ボイストレーニングで社会貢献

社会貢献という言葉をこのお仕事を始める上で、ずっと念頭に置いていました。私がこの仕事に就いた二十世紀末当時は、まだあまり認知されていない得体の知れないカタカナの職業でした。

しかもこれが、なんとなく音楽の先生っぽいのです。現に、音楽の先生並みに音楽が得意な人がつく職業と、もしかしたら令和の今でも思われているかもしれません。

私の学生時代の音楽の成績は常に、ふつう、すなわち五段階評価の三でした。ただの一度、四、になったことがありましたが、その話は文字数の関係で割愛しましょう。振り返って確信を持って言えることは、実際はむしろふつう以下でしたが、あまりにも素直でいい子な性格だから、きっと先生方は贔屓で、ふつう、にしてくださっていたのでしょう。そういう裁量って、世の中にはまま、あるものです。

音楽なんて得意じゃない私が、音楽の先生じみた職業に就く。しかも、二十代の終わりに。後ろ盾となる専門教育もなしに。つまり必要なのは、ハッタリだけです。文字数がもったいない余談になりますが、私の師は良い意味でハッタリの権化でしたから、理に適っていますね。

だから、自信のない自分を納得させるために、このお仕事は趣味の一環の範疇ではありながらも、社会貢献できる。という論理の緒を一通り探していました。

すなわち、楽しい自己表現の一助、未だ知らなかった自分の可能性発掘の一助、また、社会生活に活きるスキルの一つとして有効有益な習いごとである、と掲げて私は突き進んできました。

が、私がそれを担う時代も終わりました。今やボイストレーナーは世に溢れ、より需要の高い、歌唱スキルの充実、満足、のサポートを担う人たちはたくさんいます。当然、私などよりも音楽的センスや技術、素養に優れた人たちがいっぱいです。

うたわないコース派生から10年

この仕事を始めたちょうど10年後に、本当に上手くなりたい人のためのうたわないボイストレーニング、という本(現在はこちらで販売)をまとめた頃には、自分のこの思考傾向はすでに出ていたということができます。私たち(かつての教え子の吉岡裕常と共著)がこれを提唱したのち、よその教室にもうたわないコースはどんどん出てきましたから、あっちこっちにブレた話ではありません。

さらにそれから過ぎること10年です。自分自身も歳を取りました。幸いにして、この職業の認知度も上がりました。認知度が上がることで、単価が下がる現象まではまだ起きていませんが、対象を拡げるには下がる覚悟も必要です。

ボイストレーニングという観点からできる、忘れられゆく人間本来の能力の衰退すなわち老化の抑止。抑止です。こちらを追求していくのが、私の今後の社会貢献なのではなかろうかと。というわけで、ラジオ体操のように、ボイストレーニングをやるプログラム開発、の一環として始めました。渋井銀三郎の毎日ボイストレーニング。

もちろん、いきなり設計して完成版を作れるほど、私の頭は整理されていませんし、能力は高くありません。ただし私には20年以上の経験がありますし、目標に向かって病的に諦めることを知らない気質は健在です。

おそらく3ヶ月後くらいには、結構まとまったプログラムになっていくんじゃないかしらというのが、自分自身の予想です。結果半年一年かかってもいいですが。そういうわけで、相変わらず全然カッコよくない、洗練されていないポッドキャストが始まりましたよ。きっといつものように、ヘタクソと鼻で笑われますよ。笑った方は、3ヶ月後にまたいらっしゃい。そしていつものように、パクっていいとこどりをすればよろしい。

というわけでまだ恥ずかしいので、渋井銀三郎で検索してくださいね。サイト内渋井銀三郎については、こちらですが。

おっと。このように書くと、

歌唱には向いていないのかしら、と思われる方もあるかもしれません。とんでもありません。基礎の基礎はやって損はありません。否、基礎をやるべきなんです。さらに言えば、基礎に対する理解が必要なんです。そこも時間をかけてゆっくりと解説していくべく、始めます。

これは余談ではありませんが、基礎をちゃんとやらない教室が多いから、シブイさんに生徒が流れてくるんです。おかげさまでシブイさんもつぶれないわけです。これほど、基礎が軽視される世の中だからこそ、私がやるわけですけれども。

ついでに余計なことを書いておきましょう。基礎のことを忘れたままいくら続けても、進化成長は頭打ちになります。頭打ちでも楽しいことは楽しいので続けられますが、さらなる成長を望むならば、常に基礎に立ち返ってみる姿勢は必要と考えています。

アンチエイジング

という一見馴染みやすい言葉を便宜上、カテゴリーに掲げています。この理由は、今後ひとりひとりの老化という言い訳がもたらす医療費の高騰が国力を費消するのだろうという危惧です。なんとまあわかりやすく、うってつけな言葉でしょう。