いわゆる「夢を追う若者」と接する機会が比較的多いのがこのお仕事です。
いや、いまや若い方に限らず、同世代以上でも「何かしら歌や声を仕事にできたら」という方々にお会いします。
とはいえ、そうそう簡単には「歌や声を仕事に」は出来ないのがこの世の中。ボイストレーナーだったらきちんと真面目に練習すればなれると思いますが。
何よりもまず、歌手や声優ってどうやってなったらいいかすらわからない、というのが現実ではないでしょうか?
しいて挙げるなら「オーディションに受かって夢を掴む!」くらいでしょうか?
そういうイメージのせいか、いわゆる「夢を追う」方々に「一発当てる」的な発想をされる方が多いなあ、なんて思います。
うんうん、今までの平凡で退屈な生活を一発逆転ホームランで、、、
ない!ない!!!
断言します。絶対ないです。
次回のオーディションまでになんとか、、、といったご要望も多々いただきますが、その気持ちは痛いほどわかるものの、付け焼き刃はあっさり見抜かれます。
じゃあ、どうすれば?という方のために、僕なりのオーディション必勝法をお教えしましょう。
それは、、、
歌や発声を、あるいは演技を、日常生活の一部にしてしまうこと。
これしかないのではないでしょうか?
「夢」と思ってる時点で、それは日常から乖離しちゃってるんです。
大事なことなんでもう一度言います。
奇跡は起こりません。
毎日歌ってる人、毎日声を出す人、そんな人たちには奇跡なんか起きなくても「佇まい」が出てきます。
なんとも言葉にできないのがこの「佇まい」なんですが、確かに存在します。
オーディションなんてそれを見てるに過ぎないのです。
スキルとセンスを恒常的に鍛えてニーズに応えられるようになる、大事なことは華やかなエンターテイメントの世界も普段の日常と何も変わらないのが、逆にいいんじゃないでしょうか?
神保町教室 クボフミト