ボイトレ教室は隠れ家風味に

 先日も体験レッスンの方が、ちらっとおっしゃっていたことば。

 

 

「隠れ家的な場所」

 

空

なるほどなあと思う。自らを振り返っても、私は誰にもボイストレーニングに通っているなんて言わなかった。それは、ステージの裏側でこっそり黙ってやって いくべきことであると、思っていたからに他ならず、当時はまだボイストレーニング自体あまり知られていたことでもなかったこともあり、結果的に、講師にな るまで(或いはなっても)、友人にさえ口にすることなく時間が過ぎていったものだった。事情はそれぞれあることだろうけれど、ボイストレーニングは黙って こっそりやっていたい、と思う気持ちはわかる。

しかし立場変わって、今は会員の皆さんに、ほら、お友達連れて来いや、優遇するぞ割引するぞ、などと言っている。が、最近は全く誰も紹介してくれないのを鑑みて、皆多かれ少なかれ、こっそりやっていたいものなのかな、とも思う。個人レッスン故に規模が小さいこともあり、看板や広告もないこともあり、また、水道橋も飯田橋もひっそりとした場所にあることもあり、必然的に隠れ家的になってしまうのだ。

 

いや、でもシブイ音楽祭にはせめてお友達を連れて来てもらいたいって言うんだから、ほんのちょっとだけ複雑である。