愛のムチ。

 

生徒ちゃんの中でも、ライブ活動や人様の前で歌を披露する機会が増えていてる方が多く
教える立場としても教え甲斐が有り、

なかなか愉しくレッスンを進めているここ最近ですが

 

レッスンをする上で「趣味でやっている方」と

「人様の前で御金を取って唄を披露している方」に対してのレッスンの進め方は
正直全くの別物で、教える側、こちらのスタンスすら全く違う。

 

先日、ライブを数時間後に控えた生徒ちゃんの課題曲を
只管レッスンで練習していた際に
歌詞も覚えておらず、メロも曖昧。

 

「歌詞は覚えてる?本当に練習した?」と聴いた際
「歌詞は見ながら唄う、練習もした。」との事。

 

ぢゃあね、もしも貴方が御金を払って見に行ったライブでね、
唄ひ手が歌詞を見ながら唄い出したらどう思う?
傍から見てかっこいいかな?

と聴いた際に、


だんまり。


練習した、って貴方は云うけれども、
あたしには全くした風には感じないのだけれども、
因みに今日のライブの入場料は幾らなの?と聴くと

「2千円。」と。


ぢゃあ今の貴方の唄、今日の塩梅で発している音に対して
逆に貴方は2千円払う価値が有ると思うかな?、

と聴いてみると、


だんまり。

 


唄い出しに自信の無さは現れる。
練習不足故の思い切りの無さを、唄全体で感じる事が出来る。

 


100%の実力をステージで出したければ、
通常ステージ上で出せる実力は60パーセント以下と云う事を考慮した上で
120%以上の練習しなきゃ駄目よ、御金を戴いている以上は、と。
あたしもそれが課題なのです。

 

御金を御客様から戴いている以上、
そこに対しての誠意を先ずは持ちましょうね、
先ずはそこから。

なんて説法してしまった夕方のレッスン。

 

熱が入り、気が付いたらレッスン時間を優に超えていた夕方。
(ここらへんの時間配分も以後、あたしがしっかりせねばいかん課題です。)

 

普段余り、口うるさい事を云いません。
どちらかと云うと、温厚の事勿れ主義、は云い過ぎかもしれませんが、

優しくレッスンを進めている方だと思います。


ただ、優しいばかりが決して真の意味での「優しさ」では無い職種なのかも、
なんて思った水曜日。

 

でもそこに愛情が無ければ

決してやっていけない「職種」かもしれんです。