三月三日
忘れそうだったが、シブイ飯田橋に最初の材料が運び込まれた日なのであった。昨年のね。
アウトレットで安かった15ミリ厚で900*510くらいのベニアを八十枚。
なぜこんなに半端な大きさかと言えば、開口部がすべて狭く、主たる工作場の二階へ運び込むには、いわゆるサブロクは大きすぎるからなのだ。
二階に窓があるじゃないかという声もあったが、そもそも作業はひとりであるからして、無理なのだ。
その後、経験により800*1500くらいのサイズまでは階段を通じて上げられることは分かった。
いや、分かっただけであり、すべての材料はそれ未満サイズに切ったものをちまちまちまちまと手で持って上がるの壮大なリフレイン。
今日のところは、材料サイズが迷わず思い出せたところで、終わっておこう。
携帯電話に収まったあの日々の記録を、これでもかと言いながらしばらくは大袈裟な脚色をしつつ垂れ流して行こうかと思う。
ボイストレーニングとはほぼ無関係ではあるが。
写真は、シブイ水道橋を作った頃の二重扉を運び込んだところ。水道橋も階段が狭く、五階まで上げるために半分に割り、五階で組み上げたんだっけ。そいつをなんとかおろした上に、若者と二人で歩いて運んだ。この板は今も、入り口正面の壁として健在。