月謝袋

部屋

シブイオンガクスタヂオ、基本的に大人の教室である。

四十代以上、大歓迎の上に優遇なんてのをうたったのは、嘘ではない。

ひと呼吸しとくか

そこは、専門学校系統とは大きく違うところ。挨拶は出来ない時間は守れない、メールすらまともに書けない子供相手など懲り懲りである、というのは本音。

黙っておきたい本音はさておき。

そこでレッスン代のお話である。レッスン代は現金による1ヶ月分一括払いすなわち月謝制。面倒はあっても大事にしたいのは、たとえ少額でもこの時間、お金かかってますよ、という事実を再確認すること。双方のためにも。
ひと呼吸しとくか


お支払いのお作法は実に様々。

大多数は、お財布から直、手渡しであります。さすが背伸びをしない安心価格。
また、いくらになるかを把握していない方、意外に多いです。安いからかしら。

また、お釣り不要の準備を必ずして下さる方、たまらないですね。大好きです。頑張りますから。

予めなんらかの封筒に収めてらっしゃる方、たいへん素敵です。心が洗われます。毎日でも来て下さい。

斯様に、ただこれだけでも心証は変わるのだから、面白いもので。



当然、その逆も。

前金分が消化済みにもかかわらず、こちらが切り出すまでは決して財布も開かない方。

値引き交渉する方。

今日は忘れたから来週持ってきますと、今日の分をツケにしたがる方。


財布から抜き出して、鍵盤の上に放り投げた方。は、その月限りでやめていただいたっけ。


いろいろである。


月謝袋が欲しいという方もあれば、それをなくす方。


さまざまである。


ひと呼吸しとくか
長いぞ。平成の大衆はつまらない長文は読まないぞ。要注意だ。


ついに本題。


なにを思ったか、支払いスタイルを変えた方がある。

ついこの間まで、がさつに財布から出すのがぴったりの物腰の青年だったのに、白封筒に予め用意して、うやうやしく手渡すという、高難度の手法に。


いったい彼に何があったのやら、想像したいものである。ここまで読めたあなたは、想像しようじゃないか。その理由を。

希有なケースだからか、心が殺菌消毒された気分である。



写真は、シブイ飯田橋一階天井の蛍光灯ユニット。

頻発する地震のせいか、ずり落ちかけていたのに気づき、あわてて修繕の図。