曰く
どのくらいでかわりますか?
体験レッスンの最後に、この科白を聞くのは珍しくない。
素朴にわき出る言葉なのだろうと思う。
どこのトレイナーさんも、
人それぞれですね
と言うのが無難だと思うし、それが現実。ここで何ヶ月ですねと言ってみせるマニュアルがあるなら即刻、やめた方が良い。やめるって、トレイナーさんの話だけれど。
今日は開幕というわけでお休みをいただいていることもあり、この質問に滑らかに回答するために、すこし考えてみよう。
まず、「なかなか変わらない例」を闇雲に挙げてみようか。
「ふだん意識をもって過ごさない」
「頭でわかった気になりやすい」
「独学で得た知識に固執しがち」
「反復しない」
「お金で何でも買えると信じて疑わない」
「ひとりになりがちで、変化に気づいてもらえる機会が少ない」
ひとつひとつは要因として当たり前にみえるが、たいていの人はあてはまってしまうだろう。
「通っていれば何とかなる」のは、のんびり長く何年かかけられる人である必要がある。
以上の条件を避けていくと自ずと、
案外自分はいろんな声を出してしまっているものだし、中には理想的な出し方もあり、それを自由に使えればいいだけじゃないか
と気づいて、それなりの過ごし方をするようになるものだし、結果それがその人にとって近道になる。と、言えよう。実際、そういう人をたくさん見てきている。
この質問についてはいろいろな角度から語れそうな気がする。
写真はちょうど一年前。水道橋の入り口にカーテンをかけた。