かつぜつがわるい

空

かつぜつがわるい

という言い方が流布されて久しい。

今は若者も常識的に使っているようだが、私のことを申せば、26歳の頃、元役者の方に言われて初めて知った。もちろん、私は昔も今もものを知らないクチだが。

それにしても、その言葉に流され溺れている人も多い。(逆に安心しているケースもあるが、今日のところは割愛)

わたし、かつぜつがわるいって言われるから

悪いってことが、具体的にどういうことかも認識しないまま。

これは、音痴と一言言われたことがあるがために思い込んで可能性を閉じてしまっている状況と同じだ。

 たかが声、たかが歌、の筈だろう。正しい認識をまず行うことが、無用のコンプレックスを解消する一歩であろう。

頭でっかちで性急な方が多いようだが、ボイストレーニングに行ってみる、てだけでは何も変わりはしない。自分の何を変えるべきか、認識しておこう。

言葉の流布については、もうひとつ。多分、教える職業側の人間はまだ「ボイトレ」とは略さない。そこに、ボイストレーニングというものに対する意識の差がある。言うまでもないことだが、意識の差は、おもてにあらわれる。