リアル生徒の声の是非

お教室のホームページには、会員のみなさんの楽しそうな写真や誘いの言葉が載っているもの。これはよくある体裁です。しかしいえ、だからかもしれません、シブイオンガクスタヂオでは明示して来ませんでした。

何故かといえばこれはもうもちろん、やらせもでっち上げもやりたい放題ですから、もうこの時代のこの環境で真実を伝えるのは困難なのです。

ならばないほうがマシ、という判断でした。

ところが、やはり初めてご覧の方には、そういった内容のページがあることは有効なのだそうです。有効というのは、すなわち体験レッスン申込への誘導に、です。それはそうなのかも知れませんね。

ならば意図的に、初めて見る方が安心して興味深く思えるようなものを作ればいい筈です。商売をする大人というものは、そういうことを平気で出来るものです。

しかしながら私にそんな選択肢はないのです。残念というより他ありません。こんなに広く門戸を開いているつもりなのに。


実は、その判断の根っこには以下のような、経験に基づく粘っこい考察と結論があるからです。

私はよく、講師との相性、という言葉を使います。どんなに力量のある講師といえど、全てのひとへの対応が、それぞれに違うすべてのひとに適しているとは言えません。これを表す言葉は、例えばこうです。

  • 先生うまいし凄いんだけど、こわくてついていけない。
  • 先生音楽的に素晴らしいんだけど、喋ると頭悪くてついていけない。

こういった実在する言葉が表すように、講師との相性ただひとつが大きく左右します。施設充実度や指導方針、指導方法など実は二の次なのです。それはつまり、

生徒の声などリアルなほど未体験のひとに当てはまらないんではないか?

ということになります。実はさらにそれを裏付ける事実があります。会員の皆さんは、シブイオンガクスタヂオについて語る友達が誰もいない人ばかりではないわけですが、

  • 会員生徒のご紹介で体験レッスンにやって来て入会する人は、年に一人ほどもおりません。
  • というよりも、会員生徒さんのご紹介自体、年に一人いればありがたいってくらいのものです。

 

生々しい会員生徒さんの声を集めること、それを明示することで、一体何が裏付けられるのか。私の仮定的結論を覆すような声が集まれば、それもまた楽しいですね。

まあ結局、面白がるためにやってみる、ということになるような気がします。リアル生徒の声。