ボイストレーニングをはじめるにあたって

秋です。殺人的な東京の暑さが終わると、人は何かを始めてみたいもの。なのかは、体験レッスンのお申し込みが明らかに激増するのを目の当たりにすることで感じます。

 
はじめるにあたって、きっと後々に役立つことのひとつは、自分の声を録音しておくことです。
 
高精度の録音機器など不要です。いまは携帯電話を持っていない人の方が少なくないました。たいてい、録音機能がありましょう。私たちのような仕事をしていると、多様に機器は違えど当たり前すぎるほど当たり前に録音はするもので、わざわざ言葉にすることすらないのですが、一般の方は写真は撮っても自分の声を録ることは少ないのかも知れません。
 
たいていの場合、自分の認知している自分の声と、たまたま録音あるいは録画された自分の声がまるで違っていて、違和感があってイヤ、あるいは嫌い、という感想まではお持ちかと思います。それは極々当たり前のことで、耳が自分の体にくっついている以上、致し方のないことですから、それはさておき。
 
せっかく声を変えてみよう、うまくなってみよう、という志あるならば、その変化向上を体感したいものです。それには、始める前、始めた後、始めて半年、始めて一年と、記録をとっておくといいです。最初のうちは聞き返す必要もありません。ただとっておけばいいのです。
 
 
そもそも、声は他人が聴くものです。評価はもちろんのこと変化は他人こそが認識するものです。自分のことは自分ではわかりにくいもの、なんて言い回しをする必要もなく、最初から自分の声を客観的に聴くことは無理なのです。
 
これだけやって、どれだけ自分の声は良くなったんだろうか。という疑念を抱いたことは、私自身にも経験があります。これまで録音などしたこともないという方にはおすすめです。まず、録っておきましょう。