先生に教わっても上手くならない

この道気がつけば16年。私がかつて生徒から受けた言葉の中には、こんなものもありました。これ、ちなみに大昔のことではありません。飯田橋に開いた2010年以降の出来事です。

 
何故こんな言葉を今さら持ち出すかといえば、現在、申し込みが文字通りに殺到していて、せっかく始めたい方も始められない事態というのも困りもの。しからば、自らネガを張るのもありだろう。と、水道橋講師とも了解済みの記事を書くためです。
 
 
勿論、題名の台詞を受けたのは石村であり、水道橋の春奈ではありません。ごく普通の人が聴いたら、春奈の歌声には驚くはずですから。
 
ちなみに水道橋教室のトイレは和式です。講師は好き嫌いがはっきりしていて、躾は無論のこと礼儀作法のない方には容赦がありません。
 
はい。水道橋のお話は以上です。
それにしても
 
先生に教わっても上手くならない
 
とはまた、よくもまあ言われたものです。きっと根拠もありましょう。おそらくは、自分の方が上手だと思っていたのでしょうね。いくら私がお客さんからお金をいただいて毎月歌っている身とはいえ、うたってる歌が歌ですから。誰でも歌えるように感じられることがあっても全くおかしくないわけです。
 
しかし、後からそんなこと言われるくらいなら、最初から来なけりゃいいんじゃん。というのは、本音です。私の講師としての最大の武器は、自ら、どうにも自分の声をコントロールできないレベルから積み上げてきた経験です。だから、この人が何故このように声を出すのか、が、一回聴いたらだいたい分かるのです。故にこそ、ひとりひとりに出来るだけ相応しい言葉を選び、やり方を選び、指導ができるのです。指導ができるから、頼りのない零細教室も十年以上潰れなかったのです。
 
 
ですが、えーこんな先生に教わってもこの人よりは上手くならないのが、普通でしょー?という痛々しい通説を信じる方は、最初からこんな先生を選んじゃいけません。申し込みも、しない方がいいです。
 
もちろん、それを予め確かめる方法はあります。私は毎月、当ホームページの四谷教室というところで歌っています。今月は明後日日曜日です。たまたま誕生日ですから、機嫌よく歌っていることでしょう。
 
ここまで書いておけば、やみくもに、ボイストレーニング 東京 か何かで検索してきて、安いから、くらいの動機で申し込まれる方への抑止力にもなりましょうか。
 
もちろん、それでもとにかく申し込んでみよう、という方々には、最大限の愛情をもってお迎えします。それは、会員の皆さんがよくご存知のことです。なかなか辞めないんだ、みんな。一年や二年じゃ足りないと結局何年も通う人が多いのが、シブイオンガクスタヂオのもうひとつ大きな特徴です。これは、掲げておいてもいい特長かもしれませんね。