本年3月4月の日曜日にのみ、やさしいヨガこっそりボイトレ、と称したコースを開いておりました。
時間をかけて身体をほぐすこと、そしてそれが呼吸に及ぼす影響を体感していただくことを目的に、生徒の中で心得のある方にお願いしてみていました。
むろん、呼吸に影響があれば、声にも当然影響があるということ、を最終的に気がついていただくのが目的でした。
いわゆるボイストレーニングの手法から、日々気にした方がいいこと、積み重ねておきたいこと、というものは確かにあります。しかし、そうそう声は出せない環境の方が多い現実を考えたら、違った方向からもアプローチが出来るのではないでしょうか。と、みなさんのためのヒントになればと思いました。
あの有名な、はかた号で九州へお帰りになった件の講師Marrouより、お便りが届きました。そのまま載せましょう。
以下です。
3月から4月にかけての期間限定企画、『やさしいヨガこっそりボイトレコース』講師のMarrouです。
2ヶ月間、たくさんの方々にご参加頂き、とても嬉しく思います。
どうなることかとドキドキしながら始まった企画でしたが、ヨガと発声の関係の深さについて
予想以上の実感がみられ、私自身が驚かされました。
レッスンでは、身体をほぐしながら徐々に呼吸を深め、その呼吸と調和を図りながらポーズをとり、リラックスに向かっていきます。
そうして緩んだ身体から発せられる声が普段とどう変わるか、実際に発声してビフォー&アフターを感じてもらいました。
結果、ほぼ全員の方に効果が表れました。
重心がさがり、呼吸に従い全身が柔らかく動くようになり、発声も楽でよく響くように。
(もう、第一声から明らかに違うのです。)
さらには、「気持ちよかった、気分が良くなった」「身体が軽い、ぽかぽかしている」「モチベーションが上がった」などの感想もありました。
これは講師の誘導があったとはいえ、それぞれの方が素直に自身の呼吸と動きを合わせた結果です。
つまり、自分で自分の中の「緩む力」を引き出せたということ。
そう考えると、よい声の鍵は実は自分自身の中に宿っているのかも、とも思えます。
そして何より、よい声を出せると、ただただ楽しく、幸せ。
緩むことはきっとここまでつながっています。
とはいえ、この都会の日常生活は緊張を強いられることだらけ。
だからこそ、日常の中のたった一瞬でも、心身を緩める・ほぐすという機会をつくることはとても重要だといえます。
そのためにまずは、自分の心身がどんな状態なのか、心地よいのか、苦しいのか、耳を傾けてみることをおすすめします。
ヨガはまさにそこで役立つツールです。
ヨガというと、何だか怪しげなイメージが拭い去れませんが、体験してみて損はないと思います。
ここまで偉そうに書いてきましたが、私自身が一番このクラスを楽しみ、拠り所にしていたかもしれません。
決して器用な講師ではありませんでしたが、お一人お一人との出会い、一緒に過ごす時間そのものが本当に楽しく、ありがたく、大切なものでした。
またいつの日か、逞しくなって舞い戻り、皆さんと再会できたらと願ってやみません。
最後になりましたが、御参加下さった生徒の皆々様、シブイ講師の皆様他、なにやってんだ~と見守って下さった方々、本当にありがとうございました。
また会う日まで!
Marrou