きみ、声出てるよ。そしてそれを少し自分でも知っている。
だけど大事な時にこそ、届かない声がもどかしいのだよね。
では、届かない声を出している時の自分とそれ以外の自分との違いを意識してみよう。
大抵、自分の声なんて意識をしないもの。
いや厳密に言えば、自分が声を出している時の身体の状態など意識をしないもの。
意識をしてみたところで一般的には、実際に声を出している場所、あるいは騒音、といった環境によっては自分の耳に聞こえてくる音が違うものであるということは、案外認識されてはいない。
まして、緊張していることだけは自覚できるような状況で、自分の状態を判断するなんてやっぱり難しいこと。
でも結局、
気づくこと。これが大事だと思う。
さて。11月22日にシブイ楽芸会を開催しました。広くもない店内に、想像したよりもさらに多くの人が半ば窮屈なほどに寄り集まって、ひとり一曲ずつ、ずらずらずらっと講師を含めて30人弱が歌い連ねました。自分については気がつくことは難しいけれども、自分以外の誰かなら顕著に分かる長所や短所。これを直に体感すること。共有すること。これは、自分一人で日々重ねる時間とは別個に、有意義な時間になっているだろうと信じています。