シブイ楽芸会第十回記念大会は七月末日に開催します。

2006年の第一回から数えまして足掛け10年余り。

ついに赤坂グラフィティでのイベントも10回目を迎えます。

出場参加者数が時間制限枠いっぱいになることを想定できるほど、シブイオンガクスタヂオは人(生徒も講師も)が増えました。

実にめでたいことです。

大変ありがたいことです。

 

ところで

何のためにわざわざ開催するのか。

これを整理する意味でもまた、明文化しておこうかと思います。

 

第一に、発表会というもの、お教室にはつきものです。

それだけでも充分と言えなくもないのですが、もう少し追及してみましょう。

 

生徒さんたるもの、お金を払って時間を使って何かを習得するのであれば、その成果が欲しいものです。あるいは確認したいものです。

ああ、これだけでも充分と言えなくもありませんが。

 

 

ではなぜ、わざわざ生伴奏のステージを設けた発表会なのか。実質、カラオケボックスで事足りるのではないのか。教室運営側だって、一人参加費2万円くらいのカラオケ使用発表会をやっている教室なんかざらにあるのだから、そのほうが楽々儲かるじゃん。それをわざわざ、何をわざわざ、譜面をおこして、伴奏の練習までして。効率悪くない?

 

たまたま講師陣がステージを現役でやっている身なので、その楽しさを知っているからです。音楽はYouTubeにはないのです。音楽であるということは空気の共鳴の共感なのです。それを味わったことのない人が増えていく一方の時代なのです。結局、これに尽きます。

 

多くのみなさんが気にすることは、自分が他の誰かより上手く歌えるとか歌えないとか、そういったことになりがちです。

 

しかし、少なくとも主宰の私にとっては、違います。当日現在のみなさんの声、そして存在が、私を含めた目の前の人にとって、どれほど大きなものであるかを確認させてもらえるか、です。だからライブって、言うのでしょう。

 

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ところで話は大きく変わりますが、シブイオンガクスタヂオ飯田橋教室は、水道橋教室に春奈鈴を講師に迎えるにあたり、私が新たに作った教室でした。あれはもはや6年前になります。

 

木造二階屋の建物ですが、駅から遠くなく、繁華街からは逸れるものの目印がないわけでもなく、というかとても静かな地域に、隠れ家の如くひっそりと建っていました。

 

味はあります。でも立地の都合、窓を開けたままお喋りすると、街路に音が響き渡る構造です。ボイストレーニング教室に仕立て上げるのには、一言で言って、苦労しました。

 

そこを払って早くも9ヶ月。気がついたら、なんと飲食店が出来ていました。

勇気を出して行ってみたのです。結構愉快なお店になっていました。

 

この人見知りの酷い私が、何度も足を運ぶのですから間違いありません。

不思議と居心地のいいお店です。通っていたみなさん、試しにちょっとお立ち寄りくださいませ。

教室に使っていたのとどちらが無理があるか、比べてみるのは一興です。

住所は

千代田区飯田橋1-11-4

です。忘れません。