何を学ぶのか

リズムトレーニング講師の三輪です。

 

先日、ブルーノート東京へスティーブガッドという、世界最高峰のドラマーのリーダーバンドのライブを観に行ってきました。

 

ドラムを始めた時からずっと大好きでリスペクトしてあれこれと追いかけていたドラマーです。

確かもう80歳に近いとおもうのですが、年齢など感じさせない素晴らしいギグでした。

スティーブガッドが50歳くらいの頃、なので今から30年前でしょうか…僕の師匠から聞いた話ですが、その当時もう世界のトップドラマーとして長年活躍していたのに、

『年に四回くらいドラムのレッスンを受けている』

という話を聞いて驚いたことがあります。何を教わるのだろうか…。。ですほんとに。すごーく単純な子供みたいな考えを述べると、スティーブガッドより上手い人がいてその人が教えてるのか???なんて思ったりするかもしれないですが。笑

海外では、音楽というカテゴリ一つとってもさまざまな業種に分類され、その道のプロフェッショナルがいるそうです。演奏のプロ、楽器メンテナンスのプロ、楽譜を書くプロ、教えるプロ…などなど。世界一のドラマーは世界一の講師に何か教わるものがあるのだろうと、当時考えたものですが、30年経ち今のスティーブガッドを観て、80歳になっても、100歳になっても、現役で世界中で演奏できるドラマーである為にレッスンを受けていたのかなと、思いました。真意はわかりませんし、内容なんて僕なんかでは計り知れないのでしょうきっと。

正月に帰省した時に、御年75歳の父が、『取り敢えず80まで演奏するのが今の目標』と言ってました。(父はヴィオラ奏者)

現役時代は定年したら楽器辞めて漁師になる(釣り好き)とか言ってたのに。笑

人生って括りで考えると、不動だと思えた大きなことだって割とあっさり考えが変わったりするものなんですね。

両親も含め、目上の方から学ぶことは多いです。

【P.S】今もキレキレのスティーブガッドは、アンコールだけ、『一旦楽屋に帰るのが歳でもうしんどいからそのまま演ります』的なこと言って会場を笑わせてました。笑