2021 オンラインレッスンの是非と可否について

新年あけましておめでとうございます。

しかし、年があけて早々に、緊急事態がどうのという議論になっているようです。発声教室の性質がら、大手をふって、さあいらっしゃい、ということは再び不可能になるかと思います。もちろんご希望の方は受け付けています。昼間の時間ばかりになると思いますが。

感染症対策はなさっていますか?という質問が昨年は頻発しました。

「しないわけないだろ馬鹿者が。」と、口頭では答えつつ、丁寧にテキストでお返事してきました。勘弁して下さいよ。そもそも、わたしたちは一般の皆さんよりデリケートに過ごしてきましたから。この環境の危うさは誰より心得て、出来るかぎりの手を講じています。

うたわないオンライレッスンを積極的に開講

そこで、この記事の結論を先に書きます。わたし石村によるオンラインレッスンでのうたうコースには限界があります。なので、うたわないコースにてオンラインレッスンを開講します。料金は体験レッスンと同等で募集します。50分2000円程度です。

20年数年、ボイストレイナーだけを生業にしてきました。音楽活動ではさほど稼げませんので、その稼ぎでライブやら制作やらは、繋いできました。東京でご飯を食べたり家賃を払ったりは、ボイストレイナーだけで賄ってきました。言っておきますが、簡単じゃないです。わたし、法学部政治学科卒の法学士ですから。

本も2009年に書きましたが、売り切り200部程度ですので広くは知られてはいないことでしょうが、本当にうまくなりたい人のための、うたわないボイストレーニング、という本です。

という私に、尋ねてみたいことがある方、あるいは本当にうたわないコースで何をやっているのか試してみたい方、にはそのように。また、昨年家に閉じこもって、ごく普通の発声の仕方すら怪しいくなる人が増えたようです。そんなあなたとは、例えば、最新ニュースの読み聞かせあいなどしましょうか。なんでもいいんです。

要は、周囲に迷惑のかかるほどの大きな声である必要はなく、相手が聞き取れる声をきちんと出す時間を作りましょう。ということです。使わない筋肉は衰えます。声は出さないと出す必要がなくなりますから、出なくなります。自然のことです。

人間は大声で唾をかけ合って、喜びを生み出して歴史を作ってきた存在であることが、今回よくわかりました。きっとワクチンができた暁にはみんなまた、そのように暮らしたいとお考えのことでしょう。でも、その時に喉が衰えていたら、喜びが存分に表せません。いざその時のために、お試しいかがでしょう。という、零細教室のボイストレイナーからのお知らせです。

受付は通常通りこちらでも募集しますが、今後、不要不急の外出を咎められる事態になった折には、おそらく時間はたくさん空きます。ご一考の上、こちらからでもお問い合わせください。

 

余談 2020緊急事態を経て

昨年の春は、存分に休み、規則正しい生活を手に入れたわたしは、緊急事態が明けても、春以前は9時頃までレッスンを入れていた夜は7時半で切り上げて帰宅する生活に切り替えてきました。

それまでの人生、働きすぎとは言いませんが、なにぶん実入りの多くはないお仕事です。だからとにかく労働時間を多くして稼がねばならないという思いに取り憑かれて生きてきました。

が、単純に掛け算したところで、生活が楽になったり、将来に安心ができたりするような規模ではありません。それを考えたら、いかに普段の自分の機嫌を整えてお仕事に臨めるか、の方が、相対する皆さんにとって有益な存在になれるんじゃないか、実際そちらの方が大切なのだと考えるようになりました。労務時間を短くしたのは、そういうことです。

私見では、収入が半分になっても生きていける世の中の仕組みになってくれさえすれば、この事態は乗り切れるはずだとずっと考えてきました。でも、この経済バカ王国では叶わぬ理想に終わることでしょう。

なので、自分を追い詰めず生きてみる、ということをまず自分は実践してみようと思いました。おかげで、自分のお小遣いどころか甥っ子にあげるお年玉のあてすらなくなってしまいましたが、うつ病にもならず、やることがなくて暇などと愚痴らず、心は健康そのもので過ごせています。それどころか、自分のうたの発声が以前よりずっと上手くなっているのを感じます。もう、いいんじゃないかな、これで。


あ。表題の是非と可否について、書き忘れたうえに長くなってしまいました。ま、以前よりずーっと暇です。また続きは書きましょう。今回は、思いつきを優先しました。