歌うって、こういうこと。

私事ではありますが、、、去年企画されていたライブが、この緊急事態宣言を受けて、無観客配信に変更となりました。と、まあそれはよくあるハナシ。

 

企画時は、まあ1月にはちょっと落ち着いてるかもなあ、なんて能天気な予測をしてたもんだし、僕自身1年以上ぶりのステージ、しかもそのお店は一度コロナ禍で閉店したけど奇跡の復活、ってなもんで割と気合をいれていたのです。

いや、配信だからって何が変わるわけでもなく、パフォーマンスはやることいっしょなんですが、あの「場の空気感」ってどれぐらい伝わるんだろう??なんてことを思うのです。

やっぱさ、現地にいるのとおうちでのんびり観るのとでは違うよねえ。

 

なーんてことを考えながら、ここんとこ結構シビアに練習しておりました。

やっぱ画面の向こうでも興奮や感動をしてもらうには、、、。いやそれ以前に1年以上ぶり、ってまずはリハビリでしょ、、、とか思いつつね。

 

で、思い出しました。そうだ。歌うってこういうことだ、って。

 

なんと言ったらいいのか、うん、そう、「生体エネルギーの放出」とでも言いましょうか?

 

技術的なところはできて当たり前。っていうか、そんなところにかまってらんない。

声帯?身体の鳴り?んなこた知ったこっちゃない!全部だ!使えるもんは全部使え!

で、それを冷静にコントロールしろ!

自分だけの世界に入らず、それをきちんと人に聴かせるんだ!お客さんと作品に最大限の愛情を持ってな!!

 

改めて文字に起こすとこんな感じ。こんなだから、みんなステージ上では丸裸になります。

練習してるしてないはすぐわかっちゃう。怖いよねえw

 

そう、人前で歌うということはこんなこと。だから、平時よりトレーニングを積んで、上記のような環境下でいつでも一定のクオリティを出せるように準備しとかなきゃいかんのです。

慢心と油断は絶対禁物。

 

でも、ステージが自分なりにうまくやれて、抜け殻みたいになる感覚がたまらなく好きで、多分それがあるからやめられないんだろな、と思います。

 

発表会的なものがなかなかできなくてもどかしい昨今ではありますが、みなさんにもいずれそんな感覚を経験してほしいなあ、、、なんて思うのでありました。

 

 

神保町教室担当 クボフミト