進捗報告

月に二回のレッスンよりも、一日五分の基礎練習。

という意気込みで、この五月から毎日更新のポッドキャスト制作に打ち込んできました。作るのが好きなんです。

どういった内容で、どんな風に作ったら良いか、ということはもちろんのこと、そもそも喋りが大の苦手の私ですから、キャラ作りから迷走です。

まあまあこのような、誰が見ても異色な教室を作って来たので、私の根底に、どれだけスタンダードなるものへの畏れが潜んでいるかは、会員の皆さんにはみてとるようにわかるかと思います。その辺りはどうか、見守ってあげてください。

とはいえ、だからしょうがないだろ、と開き直るのは簡単ですし、それでは、わざわざ誰にでもできる一日五分の練習を作ろうっていう崇高な志が台無しです。

正しい指導のもと、正しい方法で、反復練習をする、これは当然理想です。

でも、結論から言えば、個々人が、個々人にあった形を模索して、個々人の意思と都合にあった反復をして習得した過程が、正しいのです。みんな身体感覚も、言語感覚も、素質も、背景も、違うのですから。

でも、それを言ってしまうと、それぞれ勝手に遠回りをやりな、というところへ戻ってしまいます。

だから、未経験者でも、あんまり意思が強くなくても、動機が不純でもあるいは純粋でも、知識がなくても、なんとなく、言われるがまま繰り返してみたら良い感じになってた、という落とし所を作りながらずっと探していました。

20何年、このお仕事をさせてもらってきました。この経験から、絶対に毎日やったほうがいいと一番に思いつくことは、呼吸と、口の開きについて、です。

最初はいろいろやろうと考えたのですが、いいじゃん、それだけで

だって、みんな少し休む(さぼる)だけで、呼吸できなくなってるの普通だし、基礎は昔やりましたので、と豪語してやってくる人たちの呼吸の出来なさには驚き続けました。そしてもう一つが、口が開かないこと、動かないこと。動かなければ、明確に発音できないし、さあじゃあ動かそうとがんばるほど、力むんですよ。力まないで、動かしましょう。可動域を、保ちましょう。基本です。

逆にいえば、それらが出来てないのに、その先やろうっても無理が嵩む分無駄じゃん。みなさんその先をやりたがるのはよく分かりますけれどもね。口動かないと、早口言葉すら言えませんよ。

てわけで。苦心惨憺の三ヶ月を経ても、真の完成まではまだまだですから、まだまだ知る人ぞ知るで良いのです。時々、思い出したように聴いた時に、あ、これはやっとこう、って摘めるようなものを目指します。その先は結局自分次第ですし、私が目指すのは、国民医療費を抑えることです。その意味が分かる方には、今すぐ利用いただきたいです。8月1日から再度リニューアルです。

なので基礎は追々もちろんやりますけど早く歌のテクニックとかやりたいと言える方は、とりあえず小浜田知子とかクボフミトの体験レッスンを体験してくださいね。講師はそれぞれ二回目のワクチン接種をし始めています。安全安心のボイストレーニングです。ま、東京自体が危険とも言えますが、そこは言わない約束を守りましょう。