普段我々、どのくらい声を出して生活してるだろうか?
なんてことを時々思います。
自分のこととして振り返ってみると、まあ、仕事や自分の音楽のことは例外として、日常生活の中ではほとんどまともに声を発してないことに気づくのです。
この1年ほど、がやがやした居酒屋に行って、なかなか来ない店員さんを呼ぶ、なんてこともめっきりなくなりました。
そもそも飲食店もピンポン率ずいぶん上がって声出して店員さん呼ぶことなんて少なくなったなあ、なんて。
最近とくに「あまり歌わないレッスン」において、日常でどのくらいの音量で声を出すか、なんてことを話す機会が多いのですが、一緒に記憶を掘り起こして、声をそれなりに出すシチュエーションを思い出したりしますが、お互いなかなか少ないものです。
身体能力なんて使わなければ衰えてくもの。怪我して歩けなくなった後、筋肉がごっそり落ちたなんて経験のある人もおりましょう。
なので、せめてここを今ご覧の皆さんだけでも、日常の中で声を出す場面を作って欲しいと思うのです。
何も家の中で歌わなくても良いし、大きな声でなくてもいいのです。
近しい人との会話をより相手に聞き取りやすいように意識して喋ってみるのもいいでしょう。
ポストに入ってたチラシや広報誌を音読してみるのも良いと思います。
なんなら一人暮らしならばテレビに向かって話しかけてみるのも悪くない。一緒に笑ってみたりしてさ。
全然変なことじゃないし、そうしなきゃ衰えるという恐怖心持っちゃっても良いと思うのです。
コロナ禍において、これまでより声を出さない状況というのはまだまだ続きそうです。
何気ない小さなアクションが生活にぐっと彩りをつけてくれるかもしれませんよ。
神保町教室担当 クボフミト