発声の妨げになるのは、無駄な身体の使い方の癖、有効でない呼吸法、精神的緊張、それらから派生する細かな点があります。
常々、多様性に応えるべくいろいろな方法を考えているのですが、これが私のブーム的な偏りがあるため、大変悔しい失敗をしてしまうことがありました。
上半身の容赦ない脱力と、呼吸量の強制的な増大を目的に、腕立て伏せ(回数は個人差を予め考えてお願いします)を強要するのがブームだった頃。五十回やっても平気な女性、が現れたのでした。これは極めて稀な例なのですが。
見事に目論みは外れ、ご当人も腑に落ちない顔で帰られた印象ばかりが残っているのですが、運動好きな方でしたから、そういう方こそ、正攻法で良かったんじゃないか!と、随分あとになって気がついたのでした。
反省。ならびにその後の方針。
今どき誰もが運動不足と決めつけてはならない。のちのちおかしな教室と噂されないためにも。