あめをつかう

あめをつかう

またしても更新が滞ってしまった。

拙著の中にもあるし、たまに思い出したように今でもやるが、あめを使った練習がある。代替品は好きなように開発していただきたい。

これを近ごろ気に入って日ごろ練習してくれている方からメールをいただいた。

いいらしい。

そりゃあいい筈で、だから本にも書いたわけだが。

その方曰く、口を閉じている時は顎に力が入っているものなんだと気がついた。と。

言われてみたら至極当たり前なのに、そういう表現は全く思いつかなかった。

そうだよ。電車で寝ている人がよだれ垂らすのは、脱力して顎があいちゃってるからに違いないわけで、すなわちその逆も真なりというわけ。

実を言えば、そういった生徒さん自身の発見の積み重ねを、ずいぶん参考にさせていただいて来ている。だって、みんなそれぞれ違うし、できない人の気持はできる人にはわかりにくいものだもの。

こうなると、経験の長さがものを言う。私は講師陣には、そういった経験知は共有するように努めている。水道橋の講師たちも、さぞおかしなことをレッスンとして生徒さんに強いていることだろう。

すべて意味のあることであるから、お互い謙虚さは忘れないようにしたいものである。