返信たより11月2日

 石村吹雪さま

本日もありがとうございました。
レッスン後、久々にカラオケへ。
レッスンで繰り返し練習した、フレーズ内の特に高い部分を、声を裏返さず歌う、ということを特に意識しました。
気付いた点を、以下に列挙します。

 

はい、こんにちは。裏返す必要のない高さのあたりのお話ですね。


さも上手いかのように錯覚させてくれる魔物のエコーは、OFFにしました。

 

魔物は魔物なりの存在価値がありますからね。そこはちゃんと認めてあげましょう。


・高い部分に向かって、声を大きくしていくイメージで歌うと、裏返りにくい。吐く息の量を徐々に増やしていき、高い部分でどっと吐く感じかな?と私はイメージしてみた。
クレッシェンドのように聞こえるためか、歌声に迫力が出ることにも気がつく。


この一点注意によって、いろいろなことに気付かれるかと思います。声を大きくしていくイメージということですが、実際には、息を多く使っていく、という言い回しを私はよく使います。吐き方さえ間違えなければ、裏返りにくいのはよく再現出来ると思います。

・声を、3m先くらいまで飛ばすイメージを持つと、よく伸びのいい声が出るような気がする。口もよく開く。
レッスンで歌うときは、自分の半径30cm以内程度で声が停滞しているので、もっと遠くの人にまで聞かせるような気持ちで。でも遠い目はせず、現実を見て。


そうですね。遠くに向かって歌うイメージも大切です。イメージを持つっていうのは、大切ですね。ここでも是非、遠くに向かってという気持ちを持っていきましょう。遠い目をせず、とありますが、以前私は、「目を殺して」という助言を与えたことがありました。集中すると目だけでなく前面に力が入ってしまう人は結構います。この加減、人それぞれですね。

・自分で言うのもどうかと思うが、久しぶりにカラオケに行き、数ヶ月前より歌が上手くなった気が…。
四度下げても裏返りっぱなしで、まともに歌えなかった女性歌手の歌が、ようやく滑らかに歌えるようになってきた。しかも、息を吸えているせいか、あまり苦しくない。
調子に乗って二度上げてみたら、全然歌えなかったのでまだまだ練習ですが。


いえいえそれは、上手くなったということなのですよ。それを忘れないでくださいね。息が吸えているせいで苦しくない。これは大切な変化です。絶対に最初は、吸おうと思っても吸えなかった筈です。この変化を、上手になったと表現しなくてはなりません。

よくあるのです。よく聞くのです。「なかなか上手くならない」という声。こちらからみたら、大違いに変わって来ているのに。ここへ来た最初の日の歌声を録音しておくべきかなと、思ったものでした。そのように、自分のことは忘れてしまいがちなのです。

調子に乗るのも、悪いことではありませんね。あんまり練習練習とかしこまるのは、絶対お勧めしません。だって、うただもの。本来、どうあれ楽しくないとならないのです。



息を吸えるようになり、顔がうごくようになり、歌うことが楽しくなり…レッスンを始めて約二ヶ月で、自分の声や歌が良い方向に変わってきたのは、先生の丁寧なご指導があってこそです。いつもありがとうございます。


お。こんなところで御礼が。たったの二ヶ月ですが、大きく変わって来ましたね。これは、興味を持って日々気にして来た、という程度のこと、だったりもする筈です。じつに、たったそれだけの積み重ねで、身体の使い方は変わっていきます。今後も同様なので、是非前向きに楽しみながら取り組んでください。



二週間空いてしまいますが、呼吸を忘れずに楽しく過ごしたいと思います。


また空いてしまいますね。空いてしまってこちらが困るのは、記事のネタを捻出しなければならないことだけです。またお会い出来るのを楽しみにしています。そう、楽しく過ごしてくださいね。笑顔が分かりやすくなって来たので、良いこともありましょう。