返信たより12月16日

 こんばんは。先日の忘年会、とても楽しい時間を過ごしました。ありがとうございます。
皆様の歌声を聴かせていただき、気づいたことがありますので、例によって箇条書きにいたします。

 

ありがとうございます。シブイでは、小音楽祭、忘年会という形で、みなさんに歌って貰っています。その際、私のわざわざ申し上げる注意事項は、自分がうまくうたえるか、うたえたか、ということばかりに決して気を取られることなく、他の人のうたを聴いてください。(そこに沢山の発見がありますから。絶対にそこにこそ、意義がありますから。)です。



・一番印象に残ったことは、皆様がとても楽しそうに歌っていらしたことです。
歌い始めは身体がカチンと固まるように緊張していた方も、サビに入り、二番の歌詞を歌う頃にはかなり緊張がほどけて、身体が自然と波打つように動き始めた方が多かったようにお見受けしました。
身体が動き始めると、何だか表情も柔らかくなり、声もより伸びやかになったように感じました。

 

とてもシンプルなことなのです。誰かと一緒に音を楽曲を奏でる、というただそれだけのことなのです。よく注意してご覧になると分かると思いますが、普段お会いすることもない水道橋教室のみなさんと伴奏する私が、目を合わせ、呼吸を合わせ、一緒に演奏する、というプロセスを経るまではみなさん、緊張でがちがちだったと思います。しかしそれをイントロなり一番あたりでひとたび交わすだけで、気持ちが楽になります。楽になって、身体が動き始めた方もあったことでしょう。私がシンプルな構成で催している理由が、実はここにあります。これは、バンドさんの入るシブイ音楽祭でも同様です。うたは思ったより、ひとりでうたうものではないのです。さらに、聴いているみなさんが積極的な耳を傾けるほど、うたっている側は楽になります。そんなシーンが、いくつもありましたね。



・身体が自然と動くのは、身体がゆるんで、力がふにゃっと良い具合に抜けているからだと思います。
つまり、先生が仰る「声を響かせるには、身体の力を抜く」ということを、皆様実践していらしたからこそ、歌声が伸びやかだったのではないかと感じました。
私はレッスンを受けている時、直立不動の状態になりやすいのです。とくに、高音を出す時ほど、力が入って身体が固まるようです。
でも、身体をギュッと固めず、左右に揺れるくらい緩めたほうが、声が出やすいのかもしれません。
「頑張りすぎず、ゆるゆると」といったところでしょうか。

 

そうです。実はとても多いのです。きちんとうたおう、ちゃんと教わったことをやってみよう、と気張ったところでなんと、身体は強ばりやすいのです。すなわち顔も、声も強ばりやすいのですね。だから、「がんばるな」「かっこつけないで」ともよく言うわけです。しかし、これが簡単ではないのです。誰だって、よく聴かせたいし、よく思われたいものです。実に、そことのせめぎあい、心の持ち方が、異様に影響を及ぼすものなのです。声の問題は心の問題、とまで私が言うのは、その点なのです。さあ、逆手に取って行きましょう。



★以下はごく個人的な話題ですのでブログに掲載していただくほどの内容ではありません。
・皆様柔らかい表情で、当然目も笑っていましたが、一方私は先生に「目が笑ってない」「君の目は怖い」といじめられ、気を病みました。

 

あの日は、大変失礼致しました。なにせ歌わないでそこに座ってお酒を飲んでいるばかりでは、もしかしたら退屈な思いをするのではないだろうか?という思いがあったものの、進行はスタッフ任せですが演奏に追われてなかなか適切な言葉を使うことが出来ず、ごめんなさい。実は後日、他の方々からもご指摘を受けていました。反省いたしました。


会社の人にもそう思われてるかしら、だからあの人に振られたのかしらと禍々しい記憶まで蘇り、ベッドに入っても眠れない、脳内牧場に羊が溢れかえって毛刈りが始まるという有様(錯乱状態)。
私の目がいかに笑っていないかということにも気づかされた忘年会でした。今後はより一層笑いジワ作成を強化したいと思います。
でもステージ上から声を掛けていただくことはとても嬉しいです。いつもありがとうございます。

 

表現が実に面白かったので、割愛するのがもったいなかったのです。眠れない日を送らせてしまったこと、心から申し訳ないと思っています。でもね実際は、通い始めた当初よりも、ずっと笑えているのですよ。それを言ってあげられたら良かったですね。笑顔ひとつ見せられるか見せられないかで、周囲の目は変わって来ます。声をかけにくいだとか、とっつきづらそうだとか。決して内面はそうではないにも関わらず、です。もちろんこれは、私自身の経験に基づいています。良心的に受けとめてみてください。

ステージから声を掛けられるのは、悪い気はしない、ということですね。大変勉強になります。日々、こちらも勉強なのです。


気付きは、実地で活かさなければもったいないです。次回のレッスンでは、今までの気付きを何かしら実践できるよう、意識を高く臨みたいと思います。

 

あなたの素晴らしいところは、つねに前向きに考えられるところではないでしょうか。年末を飾るにふさわしい言葉ですね。年明けを楽しみにしています。