いつか壁はなくなる

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焦らず、一枚一枚落ち着いて剥がしていこうと決めて、ついに正面玄関の壁および扉が陥落しました。壁はいずれなくなる。これでようやく、文字通り突破口が開きました。おかげで外から覗き見ると、完全に工事中模様です。

 

それにしても、お手伝いを申し出てくださる方は幾人もいるもののあまり積極的にお願いしなかったのは、あまりにも狭くて作業場どころか、人がそれ以上入れないから、という理由だったのが、はっきりしました。おひとり昨日は手伝ってくださり、とても助かったものの、やはり一度に一人が限界です。

 

いつか壁はなくなります。そうすれば、道が開けます。いや、使用済み資材搬出口のことですがね。今回、廃棄物処理をすれば費用もかさむので、ほぼ全ての解体資材はそのまま新しい教室の材料になります。というか、します。もう身動きが取れないくらいになって来ているので、少しずつ運搬をしなきゃなりません。いっぺんにやればいいじゃないか、とお思いの方もありましょう。が、もうお気づきでしょう。今日壊した壁を明日は一枚一枚場所を移して、さらに壁を壊していくのです。それほど狭いのです。まあ、いらしたことのある方にしか分かりにくいことかもしれません。

 

いつか壁はなくなります。地味にひとつひとつ順序を踏んで、取り除いていくのです。身体はいろいろな箇所で結びついて絡みついて運動する癖を身につけているものです。ひとつひとつ見極めて、再構築していくことは、まったく、発声の方法を換えていくのと似ているのよねえ。などと考えながらの作業は延々続いてまいります。