扉は三つある

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ところでシブイオンガクスタヂオ飯田橋教室を作ったのは2010年3月後半から4月にかけてである。

当時の模様はこの様にアメブロっている。

http://ameblo.jp/cvongaku/archive1-201003.html

今回は自サイトにて大っぴらに書いている。当然ボイストレーニングとは直接関係はない。

 

築年数は契約時にどの書類を見ても分からず、隣の婆が言うにはゆうに八十年という木造二階屋を、ボイストレーニング教室として使うため、部屋の中にみっちり部屋を作り込む構造にする目的で、一階にふたつ、二階にひとつ、扉を設置してある。これらは、我が素人工事のため若干水平が取れておらずそれを補うために見栄えもしなかったものだけれども、これらのおかげで、二階の部屋で歌っていても結局待合室として使った一階では、ほぼ聞こえてこないという安心環境が出来上がっていた。

 

ただしこの扉ユニット、五年前使用に耐える形にでっち上げた時はひとり歓喜した(だって誰も手伝ってくれないのだもの)ものだったけれども、これを解体することまではまるきり考えていなかったため、一つ一つ、どえらく時間がかかってしまう。無事二つ目を解体して運び出すことができたものの、残り一つ、二階にまだあるのだ。若干気が重いのは、日々重なっていく疲れのせいかと思う。ええい何が夏休みか。

 

五年前の春、さあ新しい教室を作るよん、と言いだした時に、スタッフさえも立ち寄るどころか近寄っても来なかったことを思うと、今、お手伝いしますよと名乗り出て下さる方々があるのは、心強いことではある。ただし、女性ばかり。この一週間、実際に何人かの手をお借りしてみてわかったのは、本当は想像するまでもなかったのだけれども、男女の圧倒的な筋力差。あらためて現段階の作業は、工事現場作業のアルバイトに明け暮れた二十歳の私の感覚で当たり前、という力仕事なのだなあ。ということ。だいたい常時埃は出るし、蜚?の骸は出てくるし、蛍光灯にぶつけないように注意しながら資材をかわしながらの作業なんて、ねえ。常識的に女性に任せられるわけがない。

 

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さらには、狭さゆえに解体した板を置く場所がないから大変、なんて言っているうちに、移転先も運び込んだ資材がもう山盛りで足の踏み場が限りなくなくなって来ているという昨日時点の展開では、やっぱりまだまだしばらくは男性陣に声をかけなくちゃならないのだなあ。と思う次第。解体期後半の二階レッスン室の解体は、まず作った天井を壊さないと壁剥がしにも入れず、背の高い扉を解体するには床面に着手しないと始まらないとか、面倒な順番といじりまくった電気設備系統との戦い、その前に当然楽器やら棚やら、いちいち、あの階段を使って一階に降ろさなければならない。あれあれ。一週間で足りるのかしら。ええい、何が夏休みじゃ。

 


このように、ボイストレーニングとはまるきり無関係のことを書き連ねていくのは実にたやすいことですが、使った資材は再利用前提のひたすら貧乏くさい解体工事屋さんをやりつつも、講師養成の手筈を整えており、九月以降のあまりうたわないコースの募集は準備中です。

 

と、さりげなくこんなところに書いてあるのを読み逃さない類の皆さんとの出会いを楽しみに、盛夏の移転作業は続くのでした。