見た目の若さを切除

春が来ているのを感じます。窓を開け、北向きとはいえ正面に聳える高層ビルの大げさなガラス窓で照り返すあさひは、まぶしいほどです。

思えば、移転前の飯田橋教室は季節がわからないばかりか、お天気もわからなかったもの。

 

このたび、講師小浜田のプロフィールから、見た目の若さが自慢、という文言を切除してみました。もともと使いまわしのテキストでした。どうでもいいことですが、気に入っていました。だって普通書かないですもの。

 

しかし万が一、普通は書かないことがゆえに本人にとって不利益を及ぼすようなことがあるならば遺憾と、めったに使わない老婆心が疼いた結果、大幅な書き換えをすることにしてみました。これは私もそうではありますが、本当のことを、ことに自分のことを正直に表現するタイプの人ではないので

 

できるだけあたりさわりの少ない人を演出しよう。

 

正直、平成ではこれが一番安定的にうけるのですから。

と。このようなことはずっとずっと長年、考えて来たのです。どうしたら、この小さな名もなき教室に興味を持って貰えるか、考えて試してみては、やっぱり失敗し、その失敗の模様を面白がってくれるような人ばかりが集まってきたり、それはそれで幸せなことではあるものの、間口を狭めてしまってはいないだろうか、これだけ基礎に重点を置いてこれだけ個々人に寄り添う形を模索し続けていて、悪いことなんかしていないのにむしろ広々と門を開いているつもりなのにー。と。

 

この、つもり、というのが曲者。他者から見た自分というものを正しく認識するのはとても難しいわけです。その証拠に、はーい口開けてみてー、おやおやそんなの全然あいてないですよー鏡見てご覧なさいよー。うわびっくり。そうでしょうそうでしょう。自分では開けたつもり、というのは、とんでもなくあてにならない感覚なんですねえ。

 

さて。あれだけ、ひろいジャンルの受け入れ可能をアピールしているにもかかわらず、プロフィールに偏った印象があった小浜田の門戸を少し広げるべく、改訂してみたつもり、でございます。イベントを前に、くだらないことを書いてしみましたまったく。