アットホームな教室なんてもう、ないのです

61日よりレッスンを再開します。再開に際して基本的な最低限の注意事項、教室としての最低限の取り組みは、当ブログ44日の記事でお示ししてきた通りです。が、今日は補足及び、大事なことなので連呼、を文字で記しておきます。

 

当然のことながら講師はそれぞれ、どうしたら安心してレッスンを行えるか、考え続けて来ています。クボフミトはちょうど新しい教室を作るところです。新しい教室を作るのに、何も対策しないわけがありません。小浜田知子は、体調管理の重要性ばかりか各位の責任について、以前からずーっと叫んでいます。ようやっと世間の認識が追いついてくれそうかしら。なかむらのぞみは、そもそも喋りの仕事をしています。当然のこともともと、一般の人よりも注意深く生きてきています。

 

このように、自分で考えることのないままにトップダウンで言われたことをそのまま馬鹿のように行う人間は、現在の講師陣にはいません。その点はご安心ください。

 

それでも、世界を一転させたこのたびのウィルスとの攻防をともにした皆さんがたなら、お分かりと思います。残念ながら現在時点、絶対安心など、ないのです。

 

 

脅すわけでも、責任転嫁するわけでも、お仕事がしたくないわけでもありません。私ごときが言うまでもありませんが現在まだ、完全有効な防疫対策は確立していないのです。説明は不要ですね。

 

 

そして表題にしましたが、アットホームな教室、これはもうしばらく幻となりました。シブイオンガクスタヂオ、あの吉田さんの描いたペンギンの絵が象徴するように、非常に異様にアットホームに運営してまいりました。

 

すれ違う人とは気の向くままにゆっくりお話をして、なかにはそのままお友達になる場合もありました。文字通り、家の中のように、他所ではできないお話をおおっぴらに交わし合ったり。という場面が毎日のように展開されてきました飯田橋教室。

 

でも、これからはそうはいきません。

 

これからは、まずこうなります。

 

教室に着いたら、まず手を洗います。多分、マスクは外さないことでしょう。待合スペースは窓が開きっぱなしで以前よりも風通しが良くなっているでしょう。噴霧された消毒液の臭いさえ気にならないくらいです。

 

待合では、以前は次の方と顔をあわせることもありましたが、石村と小浜田が時間割をずらしてしまって、以前以上にお互いさえ一日に一度も顔をあわせるタイミングがなくなることでしょうし、生徒さんは尚更のこと、前の時間の人とも後の時間の人ともすれ違うことがなくなります。

 

全ては、除菌と換気のためですね。かつては呼気と熱気で暑くなった教室を冷ます間もなくレッスン開始していましたが、今後は確実に温度が下がる程度には換気時間が設けられます。ずいぶんとスッカスカな場所になりましょう。

 

そしてレッスンも、人によっては講師も生徒もマスク着用のまま、を望まれることでしょう。あるいは、マスクは外したい方のために、講師は、もしかしたらビニール隔壁の向こうにいるかもしれませんし、下手をすると自作の防護服を被る者も出てくるでしょう(もちろんこれは私が試し済みです)。

 

そして、時間ぴったりに終えてさようならしてしまいます。余分なお話で延長もありませんし、遅刻分をギリギリまで補うなんてことは絶対に皆無になります。

 

このように、見た目アットホームなんて、なくなります。そもそも、ご家庭内に感染者が出た場合は、家族だから我慢して受け止めて濃厚接触者として生きよう、ということでしたね。教室はご家庭内ではありません。ただしもちろん小規模な教室ですから、臨機応変日々改善改良改変は重ねられますが。

 

 

最低限ここまでは、想像できることです。もちろん、緩和はあり得ません。科学的検証そして立証がなされるまでは、我々は、まあまあうまくいった作戦があればそれを引き続き重ねるばかりです。

 


中には、なんと大げさな、という方もありましょう。いや、さすがにそんな人はいないでしょうか。

 

中には逆に、それでも営業再開なんて早すぎる、という方もありましょう。

 

いや私は体調を考えたら、まだ教室まで出向く勇気はありません、という方だってありましょう。

 

それぞれでいいと思います。なぜなら、絶対の指針を国が示せていない以上、それぞれのお考えがあっていいと、思います。ですから、それぞれのお考えで今後のことは決めてください。

 


例えば、防疫対策の中に、体温計を常備する、のようなものももしかしたら世間の常識にはあるかもしれません。

 

しかし今は、私は体温計は不要と考えます。なぜなら、体調は自分が感じて判断するべきことです。それ以前に、整えなくてはならないからです。

 

言うまでもなく、人に迷惑をかける可能性があるからです。もちろんそれ以前に自分のレッスンの妨げになるからです。講師に迷惑をかける可能性だって出てくるからです。

 

これは、改めて今さら言うまでもなく、去年までとまったく同じだからです。他の教室はどうか知りませんが、当教室は繰り返し、申し上げてきました。体調不良の方は、無理して来ないことです。その程度の意識で、臨まないことをおすすめします。

 

つまり、教室の入り口で体温を測って、ああ今日は高めですね、お断りします、といった次元の話は、最低限の下にあって想定外であるとお考えください。


 

教室としては、最低限の注意を払います。その上で講師が独自の判断でできることを行います。それでも絶対はないけれども、お互いが出来る注意を払える意識をもって生活し、心配をとり払いながら、その中で貴重な、有意義で楽しい時間が作れますように、営業して参りたいと考えています。

 

以上真面目な話。

 


ここからは、昨日レッスンを行った上での私の感想です。どうでもいいので読まなくても結構です。

 

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マスクをかけたままで、気兼ねなく歌える人も、いる。

やっぱりマスクは外して歌いたい人も、いる。

環境をみわたして、やっぱりお互いの呼気が当たらないようにしたいと感じる人もいる。

そこで、ビニール幕を垂らしてみてもいい。

でも、ビニールを垂らす場合は、ビニールに向かって歌うべきですよね。隙間なく隔壁を作れたらいいです。

場合にもよりますがそれが不自然であるならば、実は講師が袋に入ってしまえば、お互いの呼気は当たらないし、安心ではないか、というのが、現時点の私の率直な感想です。

私は潔く、袋をかぶろうと思っています。

 

かつて、花粉症のひどい人に、袋被って歩けばいいんだよ、と無責任に言っていた自分がまず、袋を被ります。