体験レッスンの実例××

 即効性を求めていらっしゃる方があります。それは、すでに事務所なりプロダクションなりに所属されていて、すでに、芸能的な活動をされている方です。でも、事務所の方に連れられて、なんとなーく来てしまう、という例。

 

そりゃ今すぐにでも、恰好のつく程度にしなければなりません、よね。例えそれがパチンコ屋さんの営業であろうと。「おー、ねーちゃん、今度は歌うたうのかい、そりゃいい。ちょいと近くで聞いてみるか、はっはは、なんだいその声は、なっちゃいねえなっちゃいねえ、人前で歌うなんざ五百年はええ、せめてもーちょっと露出してくれるなら許せるがなあ」なんていうおっさんがいるのかどうかも私は知りませんが、まあ、言いたいことはお分かりいただけますでしょうから、駄文はこれまで。

 

間違いなく、写真の写り栄え重視ですから、そもそも歌など苦手な方も実は多いことでしょう。だからと言って私が妥協を許すとは、今もって思えません(もうこれで結論はお分かりでしょうが続けます)。

 

こら、そのなんだ、無駄な媚びはトレーニングの場には不要だ、もっと君の生の声を出したまえ、そんなおかしな出し方しか出来んのか、ほら、やってごらん、私の真似をするんだ、まずは腕立て伏せの姿勢をしてー、いーっぱい息を吸っておいて、はいまだ吸わない吸わない、もっと使い切って、よーしそうだそうだ。はーい。良い声だ。これよ、この声を活かしてあげないことには、ダメダメ。

 

反省およびその後の方針

  • 即日使える改善方法がある場合、それを教えてあげること。
  • どんなにプライドが高くても、苦手は苦手ながら何とかすべきであるという気にさせること。
  • 事務所の方がどんなにインチキそうに見えても、そうは思わないこと。

またしても最後の項は注記が要ります。実際来られた方は、見た目ほど信用ならない感じの方ではありませんでした。その後都合、四人ほども連れて来られたのですから。(その度私が失敗をしただけのことです。)