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2017年12月

退会しない会員

ご存知の通り、シブイオンガクスタヂオは2003年末に水道橋教室をひらき、2010年に春奈鈴が水道橋を引き継ぐ形で講師につくまで、ほぼ一人で運営していました。

 

ですからついつい、自分一人で運営している気になりがちですが、もはや今、現在は私以外の講師が担当する生徒さんの数が圧倒的に多数派です。しかも、今年は私自身が体験レッスンの受付をほぼストップしています。まれに強く希望される方のみ、受け付けている次第です。

 

なぜ?それでいいの?

 

いいのかどうかは、わかりません。ただ一つ言えることは、それでもなんとかシブイさんはつぶれずに済んでいるということです。

 

そしてもう一つの疑問符、なぜかといえば、退会しない会員さんに囲まれているからです。いつまで経っても枠が空かない。募集のしようがない。理由はつまりそういうことです。そろそろ、入会以後の会員期間の平均値を計算してもいいかもしれません。

 

正真正銘、ありがたいことです。と言えます。(急にみんないなくなってしまったら、大急ぎで募集をするよ。)

 

 

しかしここへ来て、思い入れも深い会員が一人、去ることになりました。第五回シブイ音楽祭の記事のなかで、この時ただひとり記事内で言及していたその子です。あれから、もう音楽祭は卒業だ、と言って、その後は一切イベントには出場しませんでしたが、かと言ってここへ通うことをやめた訳でもなく、思えばさらにあれから七年、さらに通い続けてくれていました。入会したのは実に、私が独立する前の教室の最後の秋すなわち、2003年の秋です。当時まだ、高校生でしたか。

 

 

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ところでシブイさんを退会するのは、簡単です。最も手軽な方法は、二度と来ないことです。その際、一ヶ月分のレッスン代を支払っておくか、おかないかで、その当時の印象は大きく変わりますが、時を経てみると、大差なくなってしまいます。もちろんきちんとご挨拶の上、わざわざ手土産までお持ちくださる方も多いです。

 

理由は様々です。上手くなる気がしない、という方もあれば、仕事が変わって、住居が変わって、或いは結婚を機に、またはなんと離婚を機に、なんて方もありました。経済的に苦しくなったという悔しい顔も覚えていますし、音楽は辞めるので、という清々しい顔も。ちなみに史上残念な二大理由は、体調がすぐれず、と、仕事が忙しくなって、でした。

 

彼女だって、何度もやめていく機会はありました。途中学校の卒業もあったし、仕事も変わったし、一人暮らしも始めたし、結婚もしたし。

 

思い出はそれこそ数知れず。

 

あまりにも口数が少なく、表情も読めず、ひとつも楽しそうでないのに、入会した17歳。いろいろなことがありましたが、結果気がつけば、どんなに苦しくとも粘り強く、正しいと思うことは決して曲げない、まるで殉教者のごとくに無駄口をたたかぬ分、信頼感のある、(私はこれをまだ信じていませんが本人の言によれば)いつも笑顔を見せられる大人になったようです。

 

かつて初任給で万年筆を私にくれたので、今回こそはお返しを用意して、その日に臨みます。

 

満員電車でスリに遭遇したけれども発声のお陰で財布を取り返したはなし。

 

 

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こんにちわ春奈鈴です。

先日、帰宅ラッシュ時の満員電車に乗ったら

銀座線内の虎ノ門から新橋区間でスリに遭いました。

ぎゅうぎゅうすし詰め状態の車両の中

一瞬カバンを引っ張られる感覚があり

カバンを見たら見事に財布が抜かれていていました。

 

頭が真っ白になりながらも咄嗟に

「財布、取らないでください!」

と車内中に響き渡るくらいの声を上げていました。

次の瞬間、床に私の財布がボトっと落ち

なんとか盗られず財布を取り返しました。

 

産まれてこのかた痴漢にも遭った事がなく

この先も遭わないだろうと根拠のない自信があるのですが

(強そう騒ぎそう元気そう)

危険な目に遭った時には声を上げることが大事で

その声がちゃんと響くことはもっと大事で

女性の場合はそれが防犯に繋がるのだと

身を以て痛感した出来事でした。

防犯を見直すきっかけにもなりました。

 

「いざとゆう時」にちゃんと声が出るよう

普段から発声を鍛えておくことも大事な防犯。

しかし物騒な世の中です。

皆様も満員電車にはお気を付けくださいchick

 

四谷教室の体験レッスンはこちらより

受付けています。

 

 

 

 

 

年末年始お問合せ対応休業のお知らせ

いつもシブイオンガクスタヂオのホームページや
ブログをご覧頂きまして誠にありがとうございます。
 
当教室では年末年始の各種お問合せにつきまして
下記の通りお休みをさせて頂きます。
 
休業期間中に頂きましたお問合せについては、担当講師の
休業期間が終わり次第、順次ご回答させて頂きます。
 
ご不便をおかけ致しますが、予めご了承ください。
 
■石村吹雪(飯田橋教室 歌うコース・あまりうたわないコース)
12/29(金)~1/3(水)
 
■春奈鈴(四谷教室 歌うコース)
12/30(土)~1/4(木)
 
■小浜田知子(飯田売教室 歌うコース・朗読コース
12/30(土)~1/4(木)
 
■なかむらのぞみ(飯田橋教室 うたわないコース)
12/31(日)~1/5(金)
 
■クボフミト(飯田橋・四谷教室 歌うコース・あまりうたわないコース)
12/30(土)~1/6(土)

シブイ楽芸会とゆう稀な催し物。

 

 

 

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こんにちわ春奈鈴です。

少し日が開いてしまいましたが

先週の日曜は楽芸会がありました。

すっかり写真を撮り忘れてしまいましたが

大半が初出場の方で、また新たな顔ぶれでの楽芸会は

いつもと違った雰囲気を醸し出していて新鮮でした。

 

低価格の参加費で伴奏は全て生楽器

(オケは使いませーん)

そして個々の際立ったキャラクターと工夫を凝らしたステージング

所謂ボイトレの発表会であそこまでのクオリティを出すのは

他の教室での勤務経験や過去に自分が通っていた教室と比べても

なかなか珍しく、どこ探してもシブイだけかなと思います。

だから合う合わないが激しいかもしれませんが

歌が上手い下手とゆう尺度だでははかることは出来ない

いい意味で、クレイジーな発表会でした。

(いい意味です。)

 

参加を悩んでいた方は、

是非次回参加してみてくださいcancer

 

写真は四谷教室の植物たち。

太陽を浴びてつやつや嬉しそう。

 

四谷教室の体験レッスンはこちらより

受付けていますcancer

20171215154525.jpegのサムネイル画像のサムネイル画像

 

 

先日無事楽芸会(発表会)終了しました?。みなさまホントにお疲れ様でした!

 

今回は総勢31組、中でも初参加の方がなんと16人も!

 

初参加、というか初めて人前で歌う、といった方も非常に多かったわけで、それはそれは人生における貴重な場面にたくさん出くわしたわけです。ぜひ死ぬ直前の走馬灯?人生総集編スペシャル?には1カットでいいからこの日のシーンを加えていただきたい。

 

まあ、当然のように心残りなことだったり、残念だったというようなことは各々の心の中にありましょう。

 

でも、みんなホントに良かったよ。1曲に込めた思いや、練習段階での苦労や不安もひっくるめて素敵なステージになってたと思います。早くも、初ステージだった皆さんから、次はリベンジを!とかまた来年も!という声もいただいてますが、これをきっかけに本当の意味で歌うことの楽しさを体験していってもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。

 

そうそう、僕自身の初ステージね、大学生の頃の初めてのバンドのライブ。。。ギターの弦は切れちゃうし、高い声は緊張で喉が締まって出ないし、モニターからは自分の声全然聞こえないし(っていうか聴く余裕もない)、それはそれは散々な悪夢の30分でした。。。ライブハウスの音響さんが苦笑いしてたのが今でも忘れられません。

んでも、もう二度とそんなのはごめんだ!と思いながら現在があるのも事実。

 

ステージは決して甘くないけど、頑張った分だけはしっかり現れる場所でもあります。

来年もぜひ皆さん、特に今回出てない方、ステージで歌いましょうよー?スッゲー楽しいから。

 

 

クボフミト

 

うたがうまい

ボイストレイナー生活二十年を経て、思う。

 

歌がうまいというのは、どういうことか

 

みんな、うまくなりたい歌が上手くなりたいというけれど、それはいったい何のことなのか、ずっと考えて来ました。

 

というのも、うまくなりたいという表現はこの二十年変わらず、よく用いられているようだからです。

 

うたがうまい。その言葉に随分と振り回されて来ました。

なにしろ、根拠もなくその言葉を使う人が多く、それが何を意味するのかを確認のために尋ねても、説明の為にほかの言葉で言い換えられた人がいないのです。しかもそんな偏屈なことを言う私自身たしかに、漠然と思わず、うまいねえ、とつぶやく瞬間があるのです。

 

うまいは、難しい。ではうまいの反対、うたがへた、というのは、どうだったでしょう。言うまでもなく、歌にはいろいろな要素があります。概ね、既定のメロディを外すことなく、必要最低限の声量があり、かつ言葉が聞き取れたら、よしとされましょう。そのあたりを一つでも取りこぼすと、へた、の烙印を押されることでしょう。

 

ボイストレーナーとしては、それらの点がクリアできるところまで導けたら、お仕事は終了です。そしてそこまでだけでも、だいったい一般的には、へたとは認知されないことでしょうし、場合によってはじゅうぶん上手、と評されましょう。うまいひと、の出来上がりです。

常にものごとには上には上がありましょうから、うまいの上のさらにうまい、があることでしょうが、ことボイストレーニングのカバーする範囲から先の話になります。そう、その先は、表現技法というべきもので、言わばボーカルトレーニングの領域ですもの。

 

と言うわけで、ある程度までは、ボイストレーニングによって歌は、へた認定を脱却してうまくなる可能性がある、と言えるかと思います。あ、今更ですが私、いまや一般的な、ボイトレ行けば上手くなる、といういかにも考えの浅い知能程度の低い短絡的な物言いには、常に反駁して来ました。ご理解ください。

 

 

ところが残念なことに、うたがうまくなっても、一般社会的にはその個人の満足を超えることはほぼないのです。例え幸運にも、ボイストレーニングでうたがうまくなったとして、お金になるわけでもなければ、いえ、お金になったところで、やはりその個人の満足を超えるものではありません。

 

 

果たして、うたがうまくなったところで、みんなが幸せになるのだろうか。

 

といったことを、ずっとずっとずっとずっと考えて来ました。

 

 

それに対して、あまりうたわないコース、を提唱し生徒募集をしてレッスンを行って来たところ、想像以上の需要に驚きました。そして、その成果が得る満足というものは、個人の満足にとどまらず、その声を実際に聞く人への波及効果という点で、なんと、うたの比ではなかったのでした。

 

理由は簡単。四六時中うたを歌っている人なんて、いないからです。発声は、うたうとき以外の方が長く使うのです。ボイストレーニングによって得られる耳に優しく響きの良い話し声は、ときに安心を与え、ときに信頼を与え、ときに説得力をもち、発した人も受けた人も互いに満足を得られやすいということができます。妙に垢抜けた歌声が時によって人によって、羨望や嫉妬という感情の負の側面を増幅しかねないことを思えば、ボイストレーニングはむしろ、歌以外の面での効果成果をこそまず楽しめるのではないか、と。

 

日常会話における発声を鍛え磨くことの方が、ずっとずっと社会貢献になる、というのが、私二十年ボイストレイナーを生業にさせてもらって来て、強く思うことなのでした。シブイオンガクスタヂオも十五年目に入り、今後私自身はそれを具体的に進めていこうと思います。まだ準備が整っていないために良い出しませんが、おかしなことをまた言い出すことと思います。ここをご覧のみなさまがたは、どうかただただ面白がってください。

 

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(本文と写真にはあまり関連がありません。昨夜足を運んだライブ会場です。)

 

出場順発表

 

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今週末開催の忘年会であるところの、第2回としま楽芸会へ参加のみなさまへ

 

会員向けメニューの中に、出場に関する注意事項と、出場順pdfで載せてございます。よく読んでください。前回とは事情が異なります。

 

 

私の楽しみのひとつは、なんと初出場の15組です。ほぼ、私のお会いしたことのないみなさんです。新しい出会いがこれほど楽しみであるなんて、一昔前のただの人見知りから、私も変わりました。

 

 

では、絶対に風邪をひかないように、本番を楽しみに。

 

いい声で生まれてこなくてよかった。

こんにちは。すっかりご無沙汰をしております。シブイオンガクスタヂオの石村吹雪です。

 

ボイストレイナーを生業にして、ちょうど二十年が過ぎました。本当は十一月ちゅうに書きたかったのですが、時間が足りませんでした。

 

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私は大学もてきとうに選んだ法学部卒ですし、歌は下手の横好きに過ぎず、ましてそもそも声が小さくて苦労したくらいでした。

 

学校の先生からはからかわれ、親からはそれを叱咤されて、育ちました。大好きだった野球を辞めざるを得なかったのは、野球部は元気な大声が必須だからでした。歌はといえば、ただただ好きなだけ。

 

教室でも、部室でも、練習スタジオでも、居酒屋でも、楽屋でも、ステージでも、声の届かない性格はますます内向化し萎縮しひねくれ、常に右斜めから無表情にまっすぐモノを呟く、不気味な青年になっていました。すぐに結論を言う私を嫌った人は、案外多かったでしょう。

 

長く歌いたい、できればお金をいただけるくらい、という明確な希望を持って、この上なく小さな町教室で、ボイストレーニングを学びました。ひねくれてますから、大手に行くわけがありません。

 

月8回を一年間、月4回を一年間、教室に通って、講師になりました。先生が、最初はできないから期待してないけど、石村さんできるから、と言うから。今や音楽とは無関係でおられることだろう斎藤長行氏が、私にとって最も必要だったチャンスというものを、くださいました。それだけは、感謝をあらわさなければなりません。ありがとうございました。(一応世界に向かって書きました。)

 

さておき。

なにせ二十年、いろいろありました。ここ数年で、私も同じようにチャンスを与える立場になりました。なので、ようやく私も、好きなことをしてみようと思います。例えば。

 

本当に声に困っている人のための

あまりうたわないボイストレーニング

集団講座で、今その開催場所を検討しています。

個人レッスンの意義とそれに対する強い思いは今までたくさん書いて来た通り変わりませんが、とにかく私は外に出たくなってまいりました。なのでついでに、

 

カラオケボックスへの出張レッスン

というのも始めようと思います。

都内交通費別途、、当面一時間五千円を目処に承ろうかと。もちろん、個人でなくとも結構ですが。

 

 

初めて読まれる方のために長々と自分のことを今回は書きました。もう私自身は、自分自身の体験を踏まえ、あまりうたわないコースに特化対応できればいいのではないか、と考えています。せっかくこれだけ、いい声だいい声だと言ってもらえるようになったわけですから。

 

 

ボイストレーナー二十年を記念して、思います。

いい声で生まれてこなくてよかった。

だって、こんなお仕事に恵まれたのだもの。

 

(二十周年特別寄稿は、年内まだつづきます。)

まずは気軽に体験レッスンをどうぞ
  • 皆とわいわいやるような ボイストレーニングは苦手…
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