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2012年09月

喋りで培うボイストレーニング


先日、アメリカ人の若者と三時間ほどお話をしました。

よく言われることですが、言語の性質上日本語は、呼吸が浅くても充分話せるわけです。対して、彼の話す日本語のよく響くことよく響くこと。

良い声とされるものが、呼吸と必要最低限に抑えた喉の緊張によって作られる以上、我々たいていのボイストレーニングを要し且つ希望する者は、その素地作りを普段から行うべきでしょう。いつも言うことですが、教室へ払うお金がもったいないからです。

声が聞こえないと他人から言われる方、実際自分でもそう思う方は、息を普段より多めに吸って、欠伸をしながらあほかーとか、ばかかー、などと言ってみましょう。部屋で独りなのにも関わらずあたりを憚る気持ちになるほど声が響きましょう。試しに、息を吸うのを省略してやってみましょう。どんな違いがありましょうか。

もしも違いを感じられたら、毎日やってみることです。人によってはこれだけでもコツが掴めましょう。高いお金をかけて教室へ通う必要がなくなる場合さえあることでしょう。

もちろん、更にそのまま歌にも転用できたら、あなたは幸運です。絶対にそういう方もいることでしょうが、私は不運でした。だから繰り返しやってみるより他なかったわけです。不運なみなさんとともに、今日も一緒になって呼吸の練習です。この意味で、私は練習のチャンスに恵まれていると言えます。

喉の力を抜く工夫

普段あまり考えないことですが、久しぶりに外国人の方のお申し込みがあり、それは私が講師にさせていただいて間もない頃にやって来たペルー人の男性以来ですから、14年前のこと。つまりこのお仕事も14年になります。

たびたび書いてきましたが、私自身は大きな身体の割に全く大きな声は出せず、しばしば聞き返され、或いは私の意見は聞こえないがためにスルーされ、独りよがりな性格が形成されて来たわけです。

自分のことというのは、実に客観視するのが容易でなく、今でも一人分空いた電車の座席に腰掛けて行く勇気はありません。

しかし、これだけ声について沢山の人の癖を診ていく年月を重ねて来ると、私自身の喉癖の強さ及び頑迷さを思い知らされます。

いや、私だけではないでしょう、はて一体、自分にはどんな声が出せるのだろうか、響きと伸びがあり、はっきりと通る優しい声など、持ち得るのだろうか、それは一体、どんな声なんだろうか、想像もつかないと。

分からないながら毎日、歩くときに気をつけました。一歩一歩、鼻から息を漏らすように身体の深くから息を送り、胸部から頭部へ拡がる響きをもった柔らかい、ん、の音を。分からないながらも、そんな積み重ねから、ヒントを捕まえてきました。焦っても無駄でした。

結局そんな、一体何になるのか見当もつかないことの繰り返しの向こうに、手がかりはあるものですね。どう考えても、私ほど酷い癖の持ち主とは未だ出会っていません。私の言うことを聞いておけ、としか、言いようがない所以です。

850000

さあ、またも数字タイトルの記事です。

どうぶつえかきうたは85万アクセスを数えました。意外なことに、国内よりも国外からのアクセスが盛んなんだそうです。

 

そして以前にもご紹介しました。動物園でこれが使われるらしい。というお話。遠く離れているので確認のしようもありませんが、今日明日は、広島市の安佐動物園というところで、このえかきうたを利用したイベントが開催されている、はずです。当初のお話では、でかいスクリーンに映して、一日中再生しっぱなしにするとか。実際はどうなっているのか、分からないのですけれどね。めでたし、めでたし。お近くの方は、是非お出かけくださいませ。

 

どうぶつえかきうたは、実は既にふたつ作ってあります。来月あたり二つ目を公開するべく、制作中でございます。

発声教室の構造

雨の少ない夏でした。シブイ飯田橋は木造家屋なので、さぞ激しい雨の日には屋根に落ちる雨音は激しかろうと思いました。

まあそれも、季節を感じることが出来る長所になるかな、と思いました。会社員の頃、あまり仕事にのめり込み過ぎて桜が咲いたことに気がつかなかった春、会社なんて居られないねと辞めることを決めましたっけ。

ところが日々の防音室暮らし。雨が降り出してもほとんど気が付かないのです。窓はカーテンごと閉め切りです。だいたい窓を開けても風の抜けない構造ですから、夏場は朝から冷房頼み。

教室の性質上、待合室にレッスン中の声や音が聞こえないようにすることに注意をしました。せっかくの一対一レッスン。気が散ったり外にいる人の気配が気になったりしないように心がけています。

今さらながら、狭い木造家屋でそれを実現したのは快挙です。いつでも自画自讃。

良い発声擬似体験

おおなんとすてきな声なんでしょう。という声に生徒さんが辿り着く瞬間、というものがあります。そんな時私は言葉を失い、聴き惚れてしまいます。そりゃ目の前で良い声出されたら、そうなります。そしてそれはそのままその時に明確に、伝えるようにしています。実に今週はそういうことが複数回ありました。その段階まで来ると、この人が通うのもこの先長くはないな、と思うものです。

今日のその方の声は、実は以前にもきいたことがありました。それは、常々どうやったら目指すべき声を擬似体験してもらうか、に注力しているので、その一つをやってもらった時でした。個人差がありますから一概には言えません。たまたまその人に合っていたわけですが、それをひとつご紹介しましょうか。

椅子または壁に片手を突きます。身体全体が傾ぐと思います。ちょうど、直立から左右どちらでも真横に身体をまっすぐに伸ばしたまま倒れかけた姿勢です。これでうたいます。これによってなかなか下がらない重心が落ちて、滑らかに息が出入りします。結果、よどみなく美しい、耳に優しく伸びの良い歌声が擬似体験できました。
腕手首肩などに不安がないこと、腹式呼吸を活かせるようになっていること、この二点が必要条件です。

この記憶を大切に、目標として、自力で見た目にも普通に出せるようにすることを目指して来たものです。それが、出来ましたね。

それがご自身でも感じられたから、いつもは怯んでしまっていた高音にも勇敢に立ち向かって出せましたね。気持ちも大変大切です。面白いものです。

様々な方法で擬似体験をしてもらう。その印象を忘れないように、基礎を繰り返す。そんなやり方です。水道橋教室でも、不思議なことをたくさん行っていると思いますが、そういう意図なのです。

一緒に唄おう、

ネイル

とても緊張していたのですが

先生が一緒に歌ってくれたので、

大丈夫なんだと思う事が出来て、

とっても愉しかったです!

と体験レッスン後に戴いたメールで。

 ああ、よかったなぁ。

一緒に歌っても差し支えない方で。

 

実際一緒に歌う場合と歌わない場合は

半々くらいです。

弁えて、邪魔なようなら黙っていますからね、

安心して下さい。

 

悩んでいる方は安心して

体験レッスンに御申込み下さいませ。

 

 

 

 

※写真は、生徒ちゃんに貰った

「ハワイ」とおっきくプリントされたグアム土産。 

ありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

声の力 腹から声を出す それから


私が最初にボイストレーニングに行ってみたのは、元舞台役者の方の勧めがあったからです。その方が町の公務員の怠けた仕事ぶりをどやしつけた声の圧力は、今も忘れられないほど。雷を落とすとはまさにこれだろう、と思ったものです。その方に、お前は全く声が出ていないと言われたからです。


実は今年、中学校時代の同級生と会った時に、私が当時の美術の先生からも同じことを言われていたことを指摘されています。十五歳から二十五歳まで何の進展もなかったようです。


それから時は随分流れ、その間に私も研鑽の末、なかなか大きな声を出す技を身につけました。教室を開くほどです。日常では不必要なので使うことはありません。しかし、この記事の最後に図らずも使ってしまった台詞を記す予定です。多少長くなりますが、お暇な方はお付き合いください。


私はだいたい柔和温厚な人だと、会員各位からも目されている筈です。十人中九点五人は、そう思っていることでしょう。怒っても声を荒げる姿など想像も出来ないほど。私自身も、そのように普段は振舞っています。ごく自然に。


今朝は、有名なケーブルテレビの会社の人が、何やら機器を設置するという目的で自宅に来る予定で、致し方なく待機していました。案外私だって忙しいのです。


ようやく現れたその男は、スカパーチューナーを見て、私は巨人ファンなんですよとにこにこと言い出しました。巨人ファンはねぇ、圧倒的に勝てばいいんですよ。日ハムは、クライマックスにはいけそうですね。などと余計なことまで付け加えながら。


私も四十を過ぎて少しは大人になったので、あら、それはそれは今は嬉しいでしょうねえ。なんて棒読みながらも言ってみました。勿論いわゆる心にもない台詞ではあります。


この訪問の目的たる事務的なお話の結論は、料金表を置いて行くだけであり、機器の設置は不要であったこともあり、だんだんと剣呑な雰囲気になって来ました。案外私も、忙しいのです。まあ、ご検討ください。などと言いながら、彼は帰り支度をはじめます。


私の部屋の壁には、ある野球選手のポスターがまだ貼ってあります。もう十年も前のものです。それを見てため息混じりに彼は言いました。ガッツねぇ?。


長々とお読みいただき、ありがとうございました。このあと私は彼に向かって少々必要以上に大きな声を出し、彼は驚きいわゆる這々の体で帰ったのでありました。声の力とは恐ろしいものです。常々私が苦手な、営業マンを断る時に使うべきでしょうか。出来れば使いたくはないものです。まあ、単に内容がおとなげなかっただけかも知れませんが、以下の通りです。


お前らにガッツなどと呼び捨てにする権利はかけらもない。

 

録音したものは聞くもの。

 うたわないコースの小松です。9月になりましたね。

夏らしい事をしたかと聞くのは野暮かもしれませんが
毎日暑い暑い言って過ごすだけでも十分夏らしいことかもしれません。
 
 
さて、レッスン中に生徒さんの朗読を録音することがあります。
録音したデータはメールで差し上げています。
レッスンの最後に「じゃあ、録音したデータ送りますねー」と言うと
大抵の生徒さんが「ありがとうございますー。」と返してくれますが、
何とまぁその表情の微妙なこと。
 
(苦行に耐えます…はい。)
 
と言う感じです。
 
自分の声を録音して聞くのは、慣れないうちは確かに苦痛でしょう。
こんな声じゃ無いし!と録音機材に文句を言いたくなる気持ちもわかります。
でも、録音した声を人に聞かせればわかるように、多少の違いはあれど
それは紛れも無く自分の声なのです。聞けば自分を知る事ができる
大変便利な教材となります。
 
自分の声にコンプレックスを持っているのに、
自分の声を知らないと言うのはとんだ矛盾だとは思いませんか。

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